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ブランドは方程式では作れない
オトナグリコ新CMがネット上でたいへんな話題で、これが非常に優れたCMである、と言うのはポピュラーな意見だし、私自身も、ストーリーとかオチとか、実に良くできているなーと、思ってはいるわけです。

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個人的にも結構な好きなチョコだったりします。VAN HOUTENのライセンス商品なんですよね、これ。なんといっても、カカオが濃厚。



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そうそう、VAN HOUTEN、バンホーテン!ってことで、とりあえず書体の違うVAN HOUTENのロゴが2つも入っていますよ。むむ・・・、なんで?

しかも、本当の商品名はDear cacaO(デイアカカオ)なんですよね、それでもって、glicoのチョコだから、何とすでにロゴが4つも入っている訳で・・・・。レイアウトをする人は、大変でしょうね。。。(お察しします)



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でもって、店頭にいくとこんな感じ。Dear cacaO(デイアカカオ)は、消費者を惑わせないため(?)、POPで隠されているんですよね。さすがにロゴが5つ並ぶのは、キツいと考えたんでしょうね。ちなみに、こちらは、碑文谷のダイエーです。浅野忠信さんの切り抜き写真はちょとこわいかな。





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ということで、日本でも有数の、まぁ、超一流の菓子メーカーが、カカオ豆というか、チョコレートやココアの老舗のVANHOUTENのライセンス契約をして、さらに超一流の広告スタッフによって絶賛なCMを作っているのですよね。まさに勝利の方程式!




でも、せっかくこうやって、一流と一流と一流が寄せ集められているのに・・・・・・・、かえって、何が何だか分からなくなっちゃうような気がしませんか。。品名のDeacacaOはどこにいってしまうのでしょう。こんなに沢山のロゴタイプが一カ所に入っていたら、消費者はなんと認識するのでしょう。しかも、今現在、1番目に触れているのはタレントさんの役づくり。ってことは、タレントさんが変わっちゃったら、制作会社が変わっちゃったら、代理店さんが交代したら、、、また1から「認知イメージ」の最初からやり直し、作り直しかも、しれません。


だいたい「メーカーブランド」と「ライセンス」と「商品名」と「キャンペーンロゴ」とかって、広告業界でない人にも、そのレイヤーや役割をすぐに認識できるものなんでしょうか。。


なんというか、仕方ないのでしょうかねぇ。構造的に日本からブランドは育ちにくいようになっているのでしょうか。それとも、ブランディングと言う概念が、あまり効かない、あるいは響かない、という調査の上なのでしょうか。

まぁ、こちらのような広告予算に余裕がある大手さんならまだしも、小予算で結果を出したいのであれば、「ロゴをいっぱい増やすのは危険」とうことをともかく覚えて頂ければと強く思いました。ブランドとは、持ってきて貼り付けてできるものではありませんね。自分自身が何に汗をかいてきたのか、どこに向かっているのか、誰のために存在しているのか・・・・。こんな、あたりまえのことの中に、ブランドのDNAは存在しているのです。

ネガコメ、のつもりはないのですが、もし関係者の方、お気を悪くされたらごめんなさい。いつも、チョコは買ってますので、1ファンの意見として受けとめて頂ければなぁ・・・と、切に思う次第であります。



まぁ、ファンって、なにかとうるさい存在ですよね(笑)



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by ujipublicity | 2009-07-06 23:59 | ブランド構築とアイデンティティ