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フォントのクラスとタイプ、トンマナを考える
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昨日話題になっていた、UniverseとHelveticaですが、Helveticaにお金を払いたくない(?) 人のために開発されたという書体、Arialも「トンマナ」として考えると、(疑似書体として開発されただけあって)非常に、似通った雰囲気をもっています。てか、そっくり。

でも、クラスとタイプ・・・ということで考え直してみると、細かく種類分けできますね。



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ちなみに、Universeは、デザイナーがみんな大好きFrutiger「Frutiger氏」が、開発した書体であるということは有名です。
絶賛大人気のMyriadのもとなの?とうわさされたり、されなかったり。


たしかに、HELVETICAが丸みやカーブというものに対して、極端に「(丸みの)存在感を消す」というきめ細やかな細工をしているにのと比べると、UniverseのCやGに若干ですが、スタイリッシュで饒舌なFrutigerを感ずることができます。



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ちなみに、Arialなんですが、コピー書体といわれつつ、その軽さというか時代感がGOODということで、あえて使うことはあります。「そんなに、決め込まなくても・・・」という軟派なカジュアルな制作物であれば、非常にいい味を出してくれますしね。


そして、もっとオシャレにしたい、情緒的にしたい、という気持ちがあれば、やはりFrutigerということになります。


Univeresは決して、悪い書体とは思いませんが、デザイナーというその顧客の中に「ポジション」をとりずらい書体だったかもしれません。


「あ〜、Univeres君もいたのか。ごめんごめん、気づかなかったよ」


・・・・・そう考えるとちょっと可哀想な、Universeくん!!( ちなみにそのネーミングの問題もあるのでしょうが、ググっても書体ではなかなか出て来ません。)ポジションとれているとは言いがたい。

一方、デザイナーの頭の中に「ポジション」をとっていた書体がFrutigerなんですね。
なんと、フォントもやっぱり、視覚マーケティングだ


そして、オシャレFrutigerのそのせっかくの、印象的なアールや癖をちょっとづつ削りつつ、企業活動やコーポレートキータイプに適したフォントに、まあ、いってみればHELVETICA方向にゆり戻したのがMyriadって、ことです。


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ね、良く見ると1目瞭然!



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by ujipublicity | 2009-07-28 16:03 | タイポグラフィーとか