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デザイナーでない人にも是非読んでほしい-「人を動かす」広告デザインの心理術33-
[熊本地震で被災された方に心よりお見舞い申し上げます]
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今日は、広告制作者が普段使うビジュアル心理学を、無意識からの説得、そして購買へのロジックについて、豊富な図版と詳細なテキストで解説した「人を動かす」広告デザインの心理術33 ―人の無意識に影響を与える、イメージに秘められた説得力 を紹介します。

本書はSNSや企業の広報など写真を投稿する機会がある方であれば、ぜひ、教養としても知っておきたいビジュアル心理学のチップスが満載です。
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先日、九州地方を中心に大きな地震がたびたびおこり大変な災害となりました。それにまつわる報道や投稿は、もちろん今も続いています。

私のタイムラインには既に「連日震災のニュースや映像を見続け過ぎたせいで、具合が悪くなってしまったのでFacebookをお休みします」という投稿もいくつか確認しています(震災報道はそれらがそもそもが脳に優しいメッセージではありません)。
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実際「無意識」と感じる物・ことのほとんどは、人の脳が経験や考察から作り上げた「錯覚の産物」です。それらは、発信者によって、また、受信する側からもコントロールが可能です。
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このような緊急時においても、人に優しいメッセージやビジュアルは配慮することができるし、あるいはその逆に、主に広告における購買までの事例ではありますが、不愉快さや圧力、抵抗感、権威や保証といった人の心理を使い、望むビジュアル効果が誰でも使用可能であることを本書は解説します。
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私自身、少し前ですがたまたまSNSにながれてきたある投稿を見てぎょっとした体験があります。幸い知人の投稿ではありませんが、引っ越しのワンシーンでしょうか。使い古されたソファーが、殺伐とした風景の中に取り残されているもので、トイストーリー3の捨て去られるぬいぐるみたちのシーンを彷彿とさせる(背筋の凍りそうな)ものでした。

これを投稿した人にもちろん悪意はなく、偶然のワンショットの産物でしょう。ですが、同じ趣旨の投稿であれば、掃除の終わったさわやかな空の部屋か、あるいは新オフィスでの清々しいワンシーンをアップするほうが好感や共感が数段上がることは言うまでもありません。

「人を動かす」広告デザインの心理術33 ―人の無意識に影響を与える、イメージに秘められた説得力 は、こういったビジュアルイメージと人間の心理を紐解き、「見ること」と「感じること」、その次の「行動」の関係をわかりやすく解説しています。
私たちの日常生活のいたるところに存在する広告は、私たちにビジュアルメッセージを伝え、何かを感じたり、信じたり、行動したり、買ったり、自分を変えるよう説得しようとしています。
人々の日々の決断に無意識のうちに影響を与える、こうした広告にひそむ「隠れた力」とはどのようなものでしょうか? 本書は、心理学的視点に基づいて広告を分析し、ビジュアルに秘められた、人の決断や行動、考え方に影響を与える33の手法について、豊富な実例図版を用いて解説しています。
広告や広報に携わるビジネスパーソンの方はもちろん、SNSの投稿やパーソナルブランディングで「写真やイメージ」の効果的な使用方法を知りたい、地域や町の観光資源などについてこれからイメージアップを図りたいという方にも是非、手にとってみてください。


目次もつけておきますね。
01 抵抗感を認める
02 脳にやさしいメッセージを作る
03 フット・イン・ザ・ドア・テクニック
04 夢のような効果をうたう
05 自分で自分を説得してもらう
06 別の役をキャスティングする
07 「社会的証明」の力を利用する
08 「保証」をつける
09 魅力的な顔のモデルを起用する
10 ユーモアをきかせる
11 「希少性」の力を利用する
12 「一時的な好意」を引き出す
13 おとりの選択肢を用意する
14 ザッツ・ノット・オール・テクニック
15 「単純接触効果」を利用する
16 「アンカリング」を利用する
17 アストロターフィング
18 商品を人間のように見せる、擬人化
19 信頼できる顔のモデルを起用する
20 混乱に陥れ、リフレーミングする
21 メタファーを使う
22 実行プランを提案する
23 「返報性」の心理を利用する
24 言葉の力を利用する
25 性的表現を取り入れる
26 「権威」の力を利用する
27 「利益」のフレームと「損失」のフレームを使い分ける
28 「初頭効果」や「新近効果」を利用する
29 フィア・アピール・テクニック
30 ダブルスピークを使う
31 他人への「投影」を行う
32 ドア・イン・ザ・フェイス・テクニック
33 サブリミナル効果を狙う
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「人を動かす」広告デザインの心理術33
―人の無意識に影響を与える、イメージに秘められた説得力
定価:本体2,400円+税
仕様:A5判/216ページ
著者:マルク・アンドルース、マテイス・ファン・レイヴェン、リック・ファン・バーレン

本書にはとても刺激的な画像も掲載されていますが、このブログではあえてコンテンツと無関係のイラスト画像を使用しました。ビジュアル心理学の原理原則をぜひ、皆さんの日常のFacebookの投稿などにも活用してみてくださいね!

近著、問題解決のあたらしい武器になる視覚マーケティング戦略では、見る〜感じる〜行動するプロセス、人間の脳と視覚の関係を紐解き、なぜ、人が見てしまった物に影響されてしまうのかという仕組みを説明しています。こちらもあわせてどうぞ。
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【ニュース!予告です】6月9日に新刊が出ます!
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まだ、完成していませんが(鋭意、ゲラと格闘中なう)内容はこんな感じです。↓
本書は、天保元年創業の老舗まんじゅう屋のデザイン・リニューアル案件をメインの実例にとり、ブランド・デザイン・マネジメントについて、知っておきたい考え方と重要性を解説します。

現在、地方創生が政策としても推進され、インバウンド需要や六次産業化によって、地域ブランドの新設やリニューアルが日本中で起こっています。

また、時の流れとともに縮小を余儀なくされる市場もあります。

それらの施策をより持続可能なプロジェクトにする成功の鍵が、拡張可能なデザインシステムとデザイン・ガイドラインの活用です。ただ作っては捨ててしまうだけのデザインではなく、ブランドの「今」を守りながら新しい挑戦をして生き残っていくために必須のデザイン戦略について、現役アートディレクターの著者が成功実例を挙げながら紐解きます。



使えば使うほど資産としての価値が上がるデザインを作り、育て、ブランドを守りながら未来を生き抜くための戦略をまとめた1冊です。
詳しい内容や新刊記念イベント、デザインセミナーなどの情報もまた、こちらでご紹介します。是非、ご期待くださいね。

東京は雨の音がする、少し肌寒い日曜日の朝です。皆さま、季節の変わり目ですが、風邪などお召しになりませんよう。どうぞ、良い週末を✨️

by ujipublicity | 2016-04-24 07:05 | デザイン本とあれこれ