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ちょうどいい距離感
今は昔、といってもほんの十数年前の話です。私はある制作プロダクションでデザイナーをしていました。そして、朝一番の仕事は決まって「のり」を作る事でした。「のり」といっても食べる「海苔」じゃありません。紙を貼る「糊」です。
・・・「え〜っ、ほんとに??」ええ、ホントの話ですよ。だって、当時はマックとかPCなんて世の中には無くて、写植を切ったり貼ったりして、印刷物のデザインをしていたんですからね(笑)。

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先日、某有名編集者の方と名刺交換をする機会があったのですが光栄にもその有名編集者の方から『自分を変える!リセットそうじ術』という新刊を送って頂きました。

やっぱり「今時のデザインオフィス」はスカーッと片づいていないと!なんだか説得力もありません(笑)。仕事も立て込む一方ですが、フル回転しながらも「リセット」しなきゃと古い資料や終了案件などバシバシ捨てまくっていた時、ふと目に止まったものがありました。

「デバイダー」そして「ピンセット」

もしも、版下というものをご存じの方であるならば、それが何をする為の物か多分ご存じでしょう。そうです。いわゆる版下を作る為の道具です。

私はそもそも、広告代理店に新卒で入社していましたから、版下は「外注」する事ができる立場の人間でした。それをあえて、版下まで制作する「事務所」に給料ダウンさえ覚悟で転職したのには大きな意味があります。

フィニッシュを経験する事、デザインを版下まで制作することで「デザインのツメ」「デザインの精度」を極限まであげたかったのです。

前置きが長くなりましたが、今日のテーマは文字と文字の「ちょうどいい距離感」。ここからは、文字、少なめでいきまーす☆最後まで読んでくださいね。

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普通に組んだ文字(00)
「写研」育ちの私たちにも「モリサワ」の書体の精度が上がったのは非常に良く分かります。

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でも、普通に組んだだけでは、文字間(スペース)がバラバラ(01)
アドビイラストレーターを始め、DTPのアプリケーションには自動で「ツメ」の機能が搭載されていますが、やはり、日本語って組むのは難しいですね。

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optionプラス矢印キー→←で、ちょこっとカーニングを修正(02)
お〜、なんだかすっきりしていいですね。ちょうどいい距離感!

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さらに文字のスペースをあけると・・・(03)
あなたとはつかず離れずの間柄・・・なんていうのもありますよね。文字もただ、つめればイイってもんじゃありません。なんとなく、印象が変わって行くのって感じられます?

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ここからが「プロ」の領域といわれてますが・・・(04)
ちょっとスマートさ・・・を表現したいのであればここからのひと手間で大きく原稿がグレードアップしていきます。やる事まではここまでと同じ、ほんのひと手間で印象が「高級ホテル」並みにアップしますので是非チャレンジを。

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ほらね、凄く「高そうな」文字組になってきたでしょ!(05)
全く、世の中は便利になりましたよね。でも、私は「ワードしか持っていないからなぁ・・」という方は、DTPオペレーターの方に、ちょっと文字組みていねいにねって一言、声をかけておけば宜しいかと思います。

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文字の距離は=(イコール)対象との距離(06)
「買って買って!」「すぐに儲かる!!」系のアプローチに、この文字組みはもちろんお勧めできませんが・・・。業者からレイアウトが上がってきて、なんだかしっくりこないなぁ・・・と迷われた時、もっともっと高級感をだしたいとか逆にもっと対象に近づきたいなぁ・・・なんていう時には

「文字の距離感」が「使える」という事をちょっと思い出してみてくださいね。


「このBLOG使える!」
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で、デバイダーとピンセット、やっぱり捨てられませんでした。。。
こういう道具を使って私が培ってきたもの。いえ、道具を使って仕事を覚える事で「感性を磨いてもらった」事を何となく思い出してしまい、逆になんだかじーんとしてしまった私です。そっか、こういう過去があるから今があるんだなぁって。もちろん「糊」はずいぶん前に全部捨ててしまいましたけどどね(笑)。

ともかく、仕事はたまる一方ですがリセットとリスタートは大いに成功!D社のT様、素敵な本のご紹介、ありがとうございました☆

▼関連書籍
『自分を変える!リセットそうじ術』
by ujipublicity | 2007-10-24 10:53 | 戦略とデザイン