使える「デザインセミナー」
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アンバランスのバランス力
先日、ある出版セミナーのあとの懇親会で沖縄の著明な整体の女医先生が非常に興味深いお話をされていました。
「お顔のバランスがよくてゆがみのない経営者さんの会社は、事業もすこぶる好調で、実績も順調に伸びていくことが多いんですよ。」

非常に興味深いお話で、「顔の7番に問題」を指摘された私は、今すぐにでも休暇をとって沖縄に行きたくなってしまったのですが(笑)、バランスが崩れるということは、デザインの上でも「致命傷」ですよね。ましてやロゴや名刺は会社の顔ですから、そのバランスを崩すなんて経営の先行きも心配です。デザインは「センス」や「感性」と思われがちですが、最もコミュニケーションに関わりの深いバランス力をアップして、会社の顔であるロゴマークや名刺を「伝わる!使えるデザイン」にしていきましょう。

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これは、UJI PUBLICITYのある案件での不採用案(いわゆる「没ネタ」)なんですが、せっかくかわいくできているので使える「デザインセミナー」の教材に使ってみます。

最近はCTPオフセット印刷やオンデマンドが進んで、カラーの名刺やネームカードがとても安価にできるようになりましたね。それと同時にサービスそれ自体やサイト単体のネームカード(名刺)を作られる方も多くなってきました。
もちろん、URLをいれて、サイトの集客をあげるためです。


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ところが、やはり、文字づらが似てしまったり、レイアウトに強弱がないと何となく見えづらい、これでいいような気もしないでもないですが・・・

ちょっと、ポジションチェンジして、強弱をつけ、バランスを見直してみました。

〈関連〉「名刺生き残りチャンピオン」
名刺交換という儀式だけにピックアップするならば、レイアウトについては、特にこの2つをおさえておくと、ぐっと印象度がアップ・・・>>続きを見る


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ところが問題解決!と思いきや、サイトのキャッチコピーを入れることになりました。
「えっ、せっかくつくったのにっーー」あるある、よくありますね、こういうこと・・(笑)



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安心したのもつかの間でした。また、なんだか、ごちゃごちゃしてきました。
明らかに上が重いですね。圧迫感を感じます。要は、バランスが悪いのです。



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販促担当者の立場から言えば、サイトサービスのURLというのは、あとで「見ながら入力」ではなく、この時「空で覚えて」もらうくらいでちょうどいいのです。


ところが、まだまだ受難が続きます。。。。


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あらあ・・・・
またまたアンバランスに逆戻り・・・

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「でも、何がなんでも、ともかくサイトを見てもらわなくっちゃ・・・(必死!!)」

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いやはや、こういうのがほんと、一番デザイナー泣かせなんですね。。

賢いみなさんは、もうすっかり、お気づきのはず。。。

「自社の利益のためにも」原稿はまとめてから、発注してもらえると嬉しいですね。しかも、こういったことはデザイナー以外はなかなか分かりづらく、もし、sample03あたりで、担当者の赤字が位置指定までされてあったら、デザイナーも「まぁいいか・・」と力尽きてしまう確立はかなり高め・・・。

「上司の赤字だからいい?」いえいえ、お客さんにサイトを見てもらわないと「何のために名刺を作っているのか」本末転倒です。・・・

重要なことは「すべての事は意味がある」ということです。

何か増えたら、そこに力が生まれ、圧迫が生まれます。同じように何か減ったら、また、バランスが崩れて、そのままではしんどくなるのです。

その「調整」にかかる手間はちょっとしんどかったり、面倒だったりもします。

つまり、いくらセンスや感性があってもバランス力が未熟であれば、デザインを使ってコミュニケーションするという「使命」を果たせないんですね。



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ちなみに、整体の話に戻りますが、先生のアドバイスに従って右の頬の下の方を毎日、圧しているんですが、めちゃめちゃ眠りが深くなりました。どこか、バランスがおかしくなっていたんでしょう。ぐっすり眠れるようになると、頭がはっきりするんですね。仕事も進みそうです(笑)。
by ujipublicity | 2007-06-27 19:19 | まずは名刺を作ろう
なりたい自分にトリミング
小さい会社の小さい規模での広告キャンペーンは、その中の写真一枚の選び方、使い方で、大きくその結果を左右する時があります。

写真選びはもちろん、その「トリミング」に皆さんは気を使っていますか。

今回は、「トリミングひとつで印象が変わる、なりたい自分にトリミング」がテーマ。プロのデザイナーはいつもどんなテクニックを使っているのかぜひ、皆さんにご覧いただけたらと思います。

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これは、あるバイオ企業の会社案内パンフレットです。表紙の男の子はつぶらなひとみでこちらを見つめています。

私はこのクローズアップのトリミングを「モノ言うトリミング」と名づけています。

つまり、この男の子はこのパンフレットの表紙で「ぼくは生きたい」と訴えています。そうです。こちらの企業は、臓器長期保存を研究されている企業でした。
私が担当する以前の資料には、いわゆる技術資料、それと笑顔や緑の葉っぱ、と言った「飾り罫に近い役割のイメージ写真」が使われていました。

これ以外にも、細胞の顕微鏡写真をグラフィックとしてセンスよく配した案もあり、少年のクローズアップ写真案の起用はかなり冒険だったと言えます。

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こちらはそのパンフレットの中面になりますが、先程のクローズアップ写真を物言うトリミングとするならば、私はこれを「気配のトリミング」と読んでいます。

そうです。「ぼくは生きたい」と言う子供を見つめる母親の気配を表しているのです。

臓器提供の問題は非常にデリケートで実際自分に関わりがなければ、むしろ考える事を拒否してしまいそうな(私だったら)難しい問題であったと思います。これを、自分の大切な人がもしこうだったら、自分がそうなったらと言う「身近な問題」に視覚によって置き換えているのです。


そう言えば、自分もそういう写真のトリミングを無意識にした事がある、と言うかたもいらっしゃるのでは?

実際、この会社案内パンフレットは増刷に継ぐ増刷で計5回くらいは刷り増しをしています。

そもそもコマーシャルベースでの印刷物は、そのロットと単価の関係から必要部数よりもかなり多い数を印刷して余るように計算されています。書籍の出版でもあるまいし、単純増刷5回なんて、普通ではありえません。

それが営業面であれ、採用面であれ、投資面であれ今まで「無関心」だったものに急に「関心」が向けられたと言う現象が起こったとしか、理由は考えられません。


ここで例の「山田デビッド」に確認のために再登場してもらいます。
〈関連〉「お薦めA案の呪縛から逃れるためのワーク」
・・・最初に思いついた案に愛着があり、なかなか次のアイデアが浮かばない時もあります。・・・
〈関連〉「デザイン資産の運用」

・・・「鹿島アントラーズ」と「ある下位チーム」の試合を見に、わざわざ鹿島スタジアムまで見に行った事がありました。・・・

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実際、カリスマ社長や強いリーダーシップ、メッセージなどがある場合は「もの言うトリミング」をよく使っていますし、採用などのデリケートな案件では「気配のトリミング」を使用して、暖かい企業なのか、進んだ企業なのか、活気に溢れる企業なのか、といった人間が「肌で感じる感触」になるべく近いものを「パッと目で」メッセージできるようにUJI PUBLICITYでは常に心掛けています。


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一番いけないのは、何も考えない事です。「強く見せたい」「知的に見せたい」「人間味溢れる豊かさを表現したい」などと、ぜひ、あなたの「どうなりたい」をデザイナーにリクエストしてください。

「文字金赤に、Q上げ」などという赤字ではダメですよ(笑)
by ujipublicity | 2007-06-17 08:51 | 戦略とデザイン
お詫びとお礼
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当社BLOG「使えるデザインセミナー」「UJITOMOブログ」におきまして、度重なるアクセス障害が報告されており、せっかくお越し頂いた方に多大なご迷惑をおかけしました事を深くお詫びいたします。また、そんな状況にもかかわらず沢山の方に来ていただきました事に心よりお礼申し上げます。現在、エキサイトの方でサーバは随時対応、メンテナンス中です。
今後共、応援よろしくお願いいたします。
by ujipublicity | 2007-06-14 09:36 | THEにんむWEB
自分の色を変えよう
「APPLEのサイトデザインが変更になった」という「ネタフル」の記事を読んで早速apple.comのサイトに行ってみました

http://apple.com

白いサイトが黒いサイトに様変わりすると、さすがにインパクトがありますね。インパクト、登場感の演出・・・と分かっていても、「ふんふん。。」と、つい見てしまいます。やはり見なれた色ががらりと変わると印象が一新します。今回は「自分の色を変えよう」がテーマ。なりきりテクで「使えるデザインセミナー」を変身させてみます。


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これは、今、「使えるデザインセミナー」で使用しているグラフィックです。実は、先日「ある講演会」の「その後のパーティのその後の打ち上げ」で「恋愛マニアリーダー」の藤沢あゆみさんにお会いすることができました。もちろん、「1秒で彼を夢中にさせる本」のキャンペーン中でしたのでいろいろとお話をお伺ったのですがその説得力、その行動力、そのかわいらしさ、、、ですっかりファンに。。。「きゅん本」私的には、もう少し早く書いてほしかったかなぁ・・・(笑)。
さてさて、今回は色替えがテーマなので、私に恋愛セミナーはできませんがデザインはママイキ、まぁ、1グラフィックとタイトルくらいの変更はありで、まずは「恋愛マニア」になりきってみます。



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「使える恋愛セミナー」


ピンクはもちろん恋愛色の基本なんですが、あゆみさんもおっしゃっている通り「恋の17%」は裏切りから出来ているんでしたよね?
と、いうことで、ちょっと切なく、ちょっとあったかい、そんな感じもまぜてみました。どうでしょう?

ちょっと「キュン」としていただけました?

さてさて、最近の私といえば、本当に人に会う機会が多くなりました。ほんの1〜2年前まで、仕事以外の人脈と全く関わりがなかった(ほぼ引きこもり)なんてウソのよう。やはり、人とのおつき合いから縁が生まれ、運も生まれてきますよね。
今年に入ってからなんですがWEB学校時代の恩師や友人と毎回テーマを決め、定期会、とまでは言わないまでも、会話7割/イベント3割位のコミュニケーション会(遊ぶ日)を作るようにしています。私はやりませんが投資の話等もずいぶん盛り上がっていましたね。もちろん、専門科は何か難しいプログラムではじき出しているようですよ。気になりますね!



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「使える投資セミナー」

お金、投資、とくるとやはり黒を使いたくなってしまいます。
ブルー系でも良かったのですが、やはり、その両局面、変動性、などを考えると寒色系がいいのかなぁと思ってしまいます。投資家の皆さん、どうでしょう?このセミナーは使えそうですか?

さてさて、そんな毎日を過ごしていると、半年ほどすっかりご無沙汰していた上場大手企業の広報部の女性担当者から慌てふためいた電話が。
「ウジさん!例のあのシリーズで、急ぎで一本出稿したいんだけど・・・・!」そう言えば、「例の環境広告」はT社様にはずいぶん長く使っていただいていますね。もう8年くらいかなぁ。ある意味、ロングテールと言えるでしょうね。一回の出稿量は少ないとは言え、これだけ長くじっくりデザインを使っていただけるのは、非常に名誉な事だと、私自身は思っています。長もちする広告を作るのも、ある意味「エコ」のような気がしてきた。。。



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「使えるエコライフセミナー」

グリーン淡色使いより、よりヒューマン、より真摯なかんじがしますよね。




オリジナルのグラフィックの話に戻りますが、名前をカタカナに変えて、このような派手目のグラフィックに変えて、何年経つのでしょうか。5~6年?いえいえ、3~4年かもしれませんね。
よく、勘違いされてしまうんですが、この事務所のド派手なグラフィックの効果(?)で、私自身も派手目に印象づける事に成功しているようです。(酒豪でブイブイ言わせているような?!感じに見えるみたいです!)実際、カラーリストの友人にサンプルとして診断してもらった事もあります。その結果がどうか、というのはヒミツにしておきますが、私自身は本当に生真面目でシャイで、ひっそりと野に咲くコスモスのような・・・(あ〜、なんだかブーイングが聞こえてきたので、ここでやめておきますが)



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・ ・・・↑↑↑↑こんな吹けば飛ぶような繊細な心の持ち主だったような気もします。


でもこんな弱気な事では、自信と確信を持って提案のひとつも出来ませんよね。こんな風になりたい、ここまでは抜けたいと願って、掲げてきたものに、きっと少しづつ近付いていっているのだと思います。


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どうでしょう?近付いています?今度、お会いした時に是非、教えてくださいね(笑)
by ujipublicity | 2007-06-13 02:11 | 戦略とデザイン
デザイン着地の極意
デザインの発注に限らず、何かお仕事を外部の方に発注した結果「こ・こんなはずじゃなかった・・・・。」「お・思っていたものと違う(汗)」なんていう事はありませんか。今回は「限りある予算」「そこそこの納期」で最大限にデザイナーが『やる気と結果』を発揮してしまう、「VIPクライアントなりきりテク・思い通りのデザインを創ってもらうための極意」をお話していきたいと思います。


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クリエイターという人種を理解する-編

1. キャスティングを間違えない。

これは、その人の「テリトリー」を理解するという事です。デザイナーやコピーライター、カメラマンにしてもに得意のジャンルをもっています。

「この仕事は自分の得意な仕事だ」と思えると「これはいい仕事がデキルぞ」とわくわくしたキモチになって頭と心の中をその仕事がどんどん増殖していきます。潜在意識の上位の方に食い込めれば、日常生活のすべてに創造のエッセンスは潜んでいますから、非常に有利な立場をとることになってます。
つまり、パソコンの前に座っている時間以外にも、例えばお風呂に入って入る時にも、地下鉄にのっている時にも自分の仕事の事を考えてもらえるという事です。

逆に苦手意識があると、ついつい「先送り」にしてしまったり、なるべく直視しないで「さっぱり片付けよう」というずるいプロ意識が働いてしまいます。発注者としてどちらのパターンがトクか、という事は・・・いうまでもありませんね!


2. 行程を理解する

私は「はじめまして」とお会いしてお仕事をさせていただくお客様に、よくチェスゲームを例にとってこの「行程の大切さ」をお話しています。
私たち、デザイナーはチェスゲームでいうと4手しか持っていない。つまり

【1.お会いしてお仕事の依頼内容を聞く】

これは最も重要な一手目にあたります。ここがいい加減で、いい仕事ができるという事はあり得ません。逆にいうと、ここでどれだけ聞けたか、が多分、デザイナーとしては勝敗を分ける境目になります。


【2.提案する】

これが、仕事のピークになる事はいうまでもありません。この1.2ができていなくて、パーツや文字組みだけせっせと直して、いったいどれだけの効果があるというのでしょう。しかしながら、このもっとも大切な最初の2手がなおざりにされている仕事のなんと多い事か。

「悪い、大至急!」「とりあえずでいいから、早く作って!」「あ−ごめん、こう意味じゃなかったらしいんだよね。作り直して」

↑これで、いいモノが作れるはずがありません。


【3.着地する/確認する】

意外に思われるかもしれませんがプロの現場でも、時間がないと提案と確認がごちゃ混ぜになってしまうという事が良くあります。
しかしながら、ここはぜひ、行程として分ける事をお薦めしています。確認作業が大変な仕事であれば、提案はより、形にはこだわらず簡単な、アイデアレベルのものでもいいかもしれません。デザイナー脳の「確認領域」のなかで「提案作業」はできません。

優れた提案を望むのであれば、ここは絶対にきり離ししておくべきでしょう。


【4.調整する/リリースする準備をする】

以前、私が担当していた現場では、この段階でのやり直し、大幅な修正といったものが大変によくありました。いわゆる、入稿直前のどんでんがえしってやつですね。

確かに、バブルの時代では、それでも商売になれば・・・といったところが、むしろ主流の考えであったかもしれません。でも、今の時代、無駄な時間や無駄な作業に「人が動く」「人が考える」余裕はないと思います。

逆にここで、商品の大幅な仕様変更、掲載商品の差し替え等が起こってしまったら、発注者は1-3までの作業については、保証をすべきだと思います。

逆に制作サイドは1-3までの行程の大切さを、常に発注者に伝え続ける責任があると思います。

大変嬉しい事に、私のクライアントにはご自身のお仕事に愛情と情熱を持って、真剣に取り組んでいらっしゃる方がとても多いですね。それなので、このお話をすると、ほとんどの方は理解を示し、とても協力的にこの行程、つまりスケジューリングには気を使っていただいています。クライアントの思いやリの気持ち、ウジさんだからしょうがない、と一歩譲って、気遣っていただいている、そのお気持ちに応えない訳には行かないでしょう(笑)。

ふんふん、なるほど、と思っていただけました?

3. ランクを見極める

制作プロダクションの実態はそれぞれで、需要と供給、機動力とセンスの微妙で絶妙なバランスから成り立っています。UJI PUBLICITYの基本の考え方に「予算がなければすべて自分でやる。外部発注はしない。」というものがあります。つまり、予算がなければ、写真も、イラストも、コピーも、デザインも、版下も、コーディングもすべて自社でやる、ということです。

実際、予算をかけてでも専門の方にお願いしたい、というお客様にのみコピーライターやカメラマンをご紹介してチームに入って頂いていますが、これが結果としてクリエイター同志の信頼関係に繋がっている事はいうまでもありません。

100万円で普段仕事を受けている会社に10万円で仕事をお願いする、という事はあり得ませんよね。

デザインをお願いするページがたったの1ページとか、そんな事は関係ありません。双方に利益があるかどうか、WIN/WINの関係が間違いなく築かれているのかどうかを確かめる必要があります。

UJI PUBLICITYの場合は、そのひとつの仕事単位の金額換算だけでなく、自社にとって学びがある仕事であったり、専門性の強いパートナーであれば、その部分を「先行投資」と換算している場合もあります。

まぁ、カンタンにってしまえば安くいいモノを作ってもらおうと思ったら、自分がいかに有能なパートナーになるうる可能性が高いか、というのをあらかじめプレゼンしておくわけです。

もちろん、ちょこちょこ投資してみて「あ、これは返ってこないなぁー」と思ったら即行、手をひきますよ。「ウジさんって、イイ人だなぁ」なんて、間違っても思わないでください(笑)。あなたに「価値がある」と思っているから、ちょっと張って様子を見てる、そんな感じです。実際、私がVIPと呼んでいるひとたちは、実にこのあたりの駆け引きが見事ですねー。

結果として、いつもウチは踊らせれて、のめり込んで、発注価格以上のいいデザインを納品してしまう。結果、双方が幸せになっている事はいうまでもありません(笑)。



実は昨年から始めた試みで「UJIPUBLICITY/CLIANT OF THE YEAR」というのがあります。これは、一瞬、受注業者が発注業者を評価する、横柄な企画と主思われがちですが、実際は違います。

東京総合パックの会社総合案内(Cliant of the year 2005)

「これは、本当にどうもありがとう。私たちがんばったね。」という「幸せ感の共有」です。

私は実は「この幸せ感」が広告の成功の大きなカギを握っていると思います。よく、カメラには何でも映る(現場の雰囲気、たとえば険悪なムードとかも)と言われますが広告も同じです。発注者も含めて、現場がのっていい仕事ができた、と思っている仕事はたいてい結果も出していますね。



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ちなみに今回は「デザイン着地の極意」クリエイターという人種を理解する-編でしたので、これだけではまだまだ「期待はずれ」になってしまう非常に大きい危険があります。また、機会があれば(と言うか反響があがれば?)続編もやってみたいと思いますね。では、長い記事を読んでいただいてありがとうございました!
by ujipublicity | 2007-06-10 09:30 | 戦略とデザイン
「そろえる」ために「そろえない」
私たちが普段使っている言葉というものは、その人が何処の世界に住んでいるのかをよく表していると思います。
私の事務所では、良く「見た目でセンター揃えにしておいて。」なんて言ったりしますが、では「見た目じゃないセンター揃え」ってどんなことをいうのでしょう。
今日は、簡単なタイポグラフィを用意しましたので、事例を見ながらご説明していきますね。


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まず、上の図を見ていただきたいのですが、イラストレーター(グラフィックアプリケーション)で普通に頭揃えでテキストを入力状態です。
上のDesignに対してあきらかに下のworkshopの「w」がはみだして見えますね。

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デザイナーと言われる種類のひとたちは、これを瞬時に「キモチ悪い」と感じます。そして空のスペースを入れたり、カーニングしたり若干ポイントを下げたりして「見た目で」で揃えていくのです。(上)
一応、左右は揃ってきたように見えますね。けれどもガイドラインをひくと、2ライン目はわずかですがはみだしたり内側に入っているのが分かります。

へぇ〜、デザイナーって地味で細かい仕事って思っていただけました?

不思議なもので、これをアナログでやっていた時代は、ラフスケッチを描いている時から常に感覚でバランスをとり続けているので「バランスの悪さや揃っていないと言う事実」を見逃す事はほとんどありませんでした。ところが便利なアプリケーションに「整列」「頭揃え」などの機能があると、実際にはそれを感じる力を持っているのに「脳が見ないフリ」をしてしまうことがあるのです。恐いですねー。

人間も同じですが、何か尖っていることがあれば、どこか凹むところがある。バランスが悪いから必死でそれを繕おうと努力する、、、
「整列」コマンドを実行したから終り、ではなく常に人間そのものが持っている感覚を駆使するからこそ、デザインの質も上がっていくのです。

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↑↑あ、バランスは良くなったね。このデザインもなかなかいいじゃんって、思っていただけました?

私がこのような事を、身を持って学んだのはプロダクション勤めをしていたデザイナー時代です。社長は広告代理店で制作職としては異例で、経営のほぼトップまで上り詰めた敏腕でしたがこだわりも強く、気紛れでわがままでもありました。しかし、デザイナーのくせに企画書を作って、写真は自分とって、コピーも書いて、と言うような当時にしてはありえない独特のスタイルも、今のUJI PUBLICITYのまさに原形ではないかと思います。

アシスタントをしている時は、やかましいなぁとか、面倒くさいなぁと思いながらやっていたことが「体にしみついて」もうすでに離れなくなっているのですね。


今の時代のおつきあいを象徴する言葉に「ひろくゆるく」と言うのがあると思います。もちろん、アンテナを広げて、視野を広く持つ事は現代社会を生き抜く上で何よりも大切です。

私はこの歳になってこそ、師弟関係を結べた時期があった、と言う事は素晴らしい事だと実感をしていますが、現実的に考えて「弟子入り」をするのは今の時代はなかなか難しいですよね。やはり何かひとつ拾っている間に何かをすでにこぼしているのでは、とった危機感は常にあります。

情報と同じで、ついつい「おいしいとこ取り」をしようとしてしまうんですね。
人間関係も知らず知らずRSS的になってきているのかもしれません。

でも、もし本気で「何か学びたい」「深く知りたい」と思ったら、せめてヘッドラインだけでなく「詳細」や「番外編」にも目を向けるべきでしょう。自分の嗅覚を実際に感じ、試してみる事が大切だと思います。マニュアルにはない、何かが発見できるかもしれません。そうしてそこで学んだ事は、体から離れていかないものです。

デザインに限らずですが、ツールは便利に使いつつ、本質を見抜く感性は常に磨いていきたいですね。


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「見た目センター揃え」に話は戻りますが、「イラストレーターでセンター揃い」・・・
みたいなデザインを本当によく見かけますよね。。。
これを「デザイナーの仕事」といっていいのか、と思ってみたりもしているんですけどね!
by ujipublicity | 2007-06-07 12:37 | デザインTIPS!