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「ファイナンス(財務省広報誌)」で『生まれ変わるデザイン-持続と継続のためのブランド戦略-』をご紹介いただきました

ファイナンス(財務省広報誌)2016.9『生まれ変わるデザイン-持続と継続のためのブランド戦略-』の書評を頂きました。ありがとうございます。

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参考 http://www.mof.go.jp/public_relations/finance/201609a.pdf

掲載許可を頂いていますので、抜粋してご紹介します。


本書の副題は、「老舗のデザイン・リニューアル事例から学ぶ、ビジネスのためのブランド・デザインマネジメント」である。(中略)。使えば使うほど資産としての価値が上がるデザインを作り、育て、ブランドを守りながら未来を生き抜くための戦略をまとめた1 冊です。」と簡潔に紹介している。



第1章は、老舗まんじゅう屋である「笹屋皆川製菓」の新たな商品(プリン)のパッケージデザインから、この老舗全体のデザイン・リニューアルまで構想し、成功に導いた事例が、筆者の発想の流れとともに詳述される。「新しい出会いや、心に残る体験、揺るぎない信頼関係といったものを築くためにデザインとは存在している」という。

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第2章では、「『デザインは感性や感覚で作るもの』と多くの人に誤解を受けている節がある」が、「ことブランドのデザインについては『ものを見る目』が求められる」という。すなわち、「そのデザインが、どのようなクオリティであり、マーケットにおけるポジションを持ち、そのような空気を生むのかを判断することが重要」との指摘で示唆深い。


第3章では、「金子牧場」、「福島美味ブランドプロジェクト」の事例を紹介しつつ、日々変化する市場、トレンド、技術、消費者の関心、すなわち「時の流れ」に向き合いながら、「デザインが生きて成長し続ける」ことの重要性を読者に強く訴える。


第4章では、著者の主張の中核である、段階的な発展、段階的なデザイン、移行のための「成長するデザイン」のための考え方が、ロゴ、フォント、配色などからデザインをつくりあげる立場で具体的に解説される。また、試作や現場テストというアート性と切り離された手法が成功のカギを握るという。



簡潔に、かつ鮮やかに重要なポイントを切り取って頂き、最後はこう結ばれています。



第5章では、「笹屋皆川製菓」についての「デザイン・ガイドライ
ン」が示される。デザインの雰囲気・空気感、統一性と拡張性の重要性が鮮やかに示される。
アップルが、デザイン主導の経営をしていることはよく知られているが、比較的身近な商品を実例に、デザインによる問題解決を示す本書は、地域ブランディングなどにかかわるものにとっても極めて示唆深い。巻末のデザイン用語解説も含め一読をお勧めしたい。


もともと、評者の渡部さまとは、福島のプロジェクトでご縁を頂きました。当時、デザインとアートディレクターを担当していた福島ローカルを中心にした食の魅力を伝える季刊広報誌「福島美味めぐり」には、福島の伝統工芸品でもあるこけしについてのコラムもご執筆頂きました。


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こちらは、福島美味プロジェクトのサイトでもご覧頂けるはずです。ご興味のある方は是非ご覧ください。

(ただ、こういったプロジェクトは、導入期が一番大変なのですが、予算がついた瞬間にいろんな思惑の人たちが現れて出でて大変ですね。初期のアートディレクションを担当したものとして、通販サイトの方はブランドのフォントすら、今は踏襲されていないようでとても残念です。)

当時、寄稿に際し、ご協力を惜しまず、ご尽力を頂いた方には、心よりお例申し上げます。


・・・・詳しくはぜひ、本書を読んでくださいね。
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『生まれ変わるデザイン-持続と継続のためのブランド戦略』 ウジ トモコ (著)


【編集後記】

540万円のロゴは高いのか?ということが話題になっています。


「くまモン」デザイナーに発注のロゴ540万円は高すぎ? 「30万円が適切」奈良の住民訴訟に批判も

http://www.huffingtonpost.jp/2016/09/22/is-the-nara-logo-design-too-expensive-_n_12130574.html


要は「成果を重視するか」「手続きを重視するか」という価値感の差と、デザインそのものに対する不理解が原因と考えていますが、これについては、Facebookの方に沢山の方のコメントを頂き、公開設定にしていますのでこちらもご興味のある型は是非ご一読いただければ幸いです。


https://www.facebook.com/tomoko.uji/posts/10205963518005291


by ujipublicity | 2016-09-26 09:10 | ブランド構築とアイデンティティ
「あなたのアイコンは大丈夫?」池袋天狼院書店でデザインセンスを〈ブランド論〉と〈記号論〉から読み解くトークイベント
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次世代型書店の今やアイコン的存在とも言える池袋の「天狼院書店」さんで『デザインセンスを身につける(ソフトバンク新書)』を課題図書としたDesign Talk Eventで登壇をさせていただきます。▷http://tenro-in.com/event/7143


みなさんが普段使われている「アイコン」。あなたのアイコンはきちんと機能していますか。

「アイコン」はあなたらしさを示す記号の一種です。『デザインセンスを身につける(ソフトバンク新書)』では、一億総表現時代、ソーシャルメディア時代における3種の神器(「鏡」「玉」「剣」)は、アイコン・アイデンティティ・プロフィールだと定義。デザインを〈フロー〉ではなく〈ストック〉としてとらえ、あなたの資産や武器にする手法を紹介します。



SNS時代の3種の神器は3i(ブランド・イメージ、ブランド・アイデンティティ、ブランド・インテグリティ)

あなたらしさをどう強みに変えていくのか。そのためには、まず、あなたの中の眠る「宝」を切り拓いて開発しなければなりません。あなたの(ブランド)アイデンティティ、あなたの(ブランド)イメージ、あなたの(ブランド)インテグリティはきちんとデザインされ、機能していますか?『デザインセンスを身につける』ということはすなわち、あなたにふさわしい価値を目に見える方法で具現化していくことであり、あなたらしさを機能させることであり、結果として、それを目に見える幸せやよろこびで受け取っていただくことです。



情報過多の時代こそ、魅せる知性(デザインセンス)を磨きましょう。【8/20天狼院LIVE】にぜひお越し下さい。

詳細、お申し込みは天狼院書店さんのサイトからどうぞ。
https://www.facebook.com/events/338391152983980/
http://tenro-in.com/event/7143



by ujipublicity | 2014-08-14 19:07 | デザインセミナー
カラーマネジメントの超基本3原則
「セミナーをやりました!」みたいな記事が続いてしまいましたので今日はカラーのお話です。

図はデザインを担当した機能的名刺入れ「harrytoree(C)」のイメージと広報・PR 活動の同一性を保つために規定した特色カラー名とウェブカラー。(他にプロセス4色の指定もありますがこれは企業秘密で、理由があって公開していません。)

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カラーのマネジメントはブランドの特色を印象的に訴求し、認知度を高める上で大変重要です。すべてのツール、メディアに展開可能なカラーマネジメントのためにもデザインのガイドライン制定は超推進中。ブランドの持続継続には必須のアイテムですからね。

ところが意外にも「キーカラーなら決めてある」けれども「カラーマネジメント」や「デザインガイドラインの制定」はこれからです、というプロジェクトは多いようです。ウェブサイトや空間デザインを実施するにはキーカラー以外に、必ずさまざまなカラー組み合せる必要があります。セミナーなどでもとても質問が多いので「パレット」という考え方を含めて「基本の3パターン」を紹介します。




【pattern1 一色訴求(戦略)】
「何色を使うか」と同じかそれ以上に大切なのがロゴイメージから導きだされる色数のマネジメント

一色訴求とはその名のとおり、キーカラーをメインに展開するイメージ戦略のことです。一見、簡単なように思えますが、同業者や同カテゴリーのサービスにおいて、先行しているブランドが使用していてすでに市場で認識されている色は使えません。デザイナーやデザインマネージャーはクライアントの好みや主張だけではなく、市場のカラー頒布領域を理解しておく必要があります。
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pattern2 多色訴求(戦略)】
キーカラーとサブカラー、あるいは選び抜いた数色の組み合わせで少ない色数でも印象的な表現

一色訴求に対する、キーカラーに対して異なる色相のサブカラーあるいは組み合わせカラーを持つ訴求表現です。多色使いのロゴ事例としては、IKEA、Tully’s Coffee、BURGER KING、BaskinRobbins31などがあります。思い浮かべるとどれも個性的で、ロゴを中心に印象的な店舗演出をしていることがわかります。
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【pattern3 パレット訴求(戦略)】
たくさんの色があるけれども、何かしらの統一感があり全体としてはバランスがいいのがパレット訴求

1~2 色ではなく5 ~6以上のコンセプチャルな色の定義を持ち、場合によっては色数が増えたり減ったりするものです。代表的なものとしては、アドビ社のCreative Suite などがあります。サービスや製品ラインアップが不定期に増減したり、ロゴそのものに拡張性が求められる場合にもニーズがあります。自由で汎用性があり、かつ同一カテゴリーに見える「パレット」という考え方です。(先のハリトレーの事例も同じです。)
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デザインガイドラインで意外に難しいのは、1と2のパターンです。ウェブサイトであればリンクカラー、空間デザインであれば壁や床の色、グッズのデザインであれば例えばシャツの地色など、ブランドの規定色を指定する事はほとんど不可能の場合は多くあります。

少なくとも自分のブランドが1色キーカラーのみしか制定されていない場合は、ブランドカラーを引立てるサブカラーなどを数色規定しておく事は必須でしょう。

ご興味をお持ちになられた方、もっと詳しく知りたい!というかたは『伝わるロゴの基本-トーン・アンド・マナーでつくるブランドデザイン-』にも書いていますのでぜひ書籍の方をご覧ください。⇒ http://www.amazon.co.jp/dp/4766124995



【編集後記】

台風、予想以下で本当に良かったですね!いよいよ夏も本番。みなさまどうぞ良い週末を☆



by ujipublicity | 2014-07-11 17:44 | ブランド構築とアイデンティティ
【デザインで都市の未来は変えられるか?】地元高校生も巻き込む山口県防府市の「地域デザインプロジェクト(幸せます防府ブランド)」
山口県防府市商工会議所のお招きで、防府市の地域デザインとブランディング(グランドデザイン)について考えるセミナーにデザインマーケティングの講師として登壇させていただきました。

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防府市には菅原道真公が祀られた防府天満宮があります。セミナーの前日に、市内視察とともに寄らせていただきました。日本最古の天満宮でもあり、北野天満宮(京都市)、太宰府天満宮(太宰府市)と共に日本三天神と称せられています。この日はちょうど七夕の飾り付けが美しく彩りを添えていました。

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今回お招きいただきました、[防府商工会議所]では、[防府商工高等学校]「防府市」とも連携して地域のブランド力を強化する防府ブランド「しあわませます」プロジェクトを推進中。日本ユネスコプロジェクト未来遺産にも登録されています。

地元の高校生が地域にブランディングに戦力として参加しているのはずばらしいですね。防府商工高等学校にもお伺いさせていただき、校長室で校長先生やご担当される教諭陣とお写真を撮らせていただきました。

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防府市には、規模の大きな工場地帯と2つの港があり、見たことの無い多数大容量のコンテナが大量に運ばれ積まれる壮観な風景もあります。そして中心市街地には先ほどの防府天満宮や商店街など、文化の異なる区域が存在しています。

「地域ブランド」の推進には、いくつかの高いハードルがありますが「らしさの表現」「持続継続」などと同等に、異なる地域の特色をどう繋ぐのか、繋げるデザイン(印象統一と連携のストーリー)は一つの課題ではないでしょうか。

市内をひととおり見せていただき、職員の方に少し大胆な提案もしてみました。「市政、地域デザインの一つとしてのサイン、そしてのフォント(文書などに使う日本語の書体ももちろん含めて)の統一」です。

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パリのシャルルドゴール空港などを例に挙げ、コミュニケーションデザイン、ブランンドデザインの立場からではありますが、高校だけでなく、行政や経営指南に携わる組織からも一丸となってデザインリテラシーの向上に努めていただきたい、そのために都市のサイン計画のデザイン性向上にも取り組んでいただければと。なぜなら、デザインに対する理解や実行能力は、国際社会にブランドとして必ず伝わる「都市の知性」そのものだと思うからです。

企業や商品ブランド、あるいは美術館図書館といった施設の単位では、こういったこころみは普通ですが、行政でのVI(ビジュアルアイデンティテイ)導入となれば、日本でもまだ珍しい試みのはずです。ロゴだけ、キャラクターだけという単発プロジェクトではなく、ウェブも紙も空間もイベントも町そのものも・・・となったら素晴らしいと思います。

当日は50人の高校生、30名の議員さん(商工会議所所属)、他にもデザインマーケティングやブランドプロジェクトに関わられる職員の方、日頃教鞭をとられるご担当の先生方にもご聴講いただきました。(セミナー終了後に許可を得て記念にとらせていただきました。高校生がいっぱい!)

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こちらでは、実は日頃からデザインマーケティングの授業などにも力を入れていらっしゃるそうで、しかも教科書に『デザインセンスを身につける』をご採用いただいていました。ビジネスセミナーで指定教材に自著をご指定いただいた事は何度かありますが、高校生の学生教材としてご採用いただきました事は本当に光栄な事だと感じています。(ありがとうございます!)

こちらのプロジェクトは、外部の専門家の知見を積極的に取り入れ、かつ市民自らの手で協力し合って持続継続力のあるブランドプロジェクトを推進中ということです。都市デザインにご興味のある方、あるいはご専門のみなさま、ぜひご利益多き防府天満宮もあります防府市に、近くお出かけになられてみては如何でしょうか。



山口県防府市トップページ
▷http://www.city.hofu.yamaguchi.jp/

防府商工会議所

防府ブランド「幸せます」





【編集後記】

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街中(商店街)になぜか「カジュアルな昭和館博物館」のようなものがあり(笑)ブランドプロジェクトの他に「お笑いのプロジェクト」もあるのだそうです。


ちなみに防府は「鱧」の産地としても有名で鱧のフルコースをいただきました。お刺身、すり身、天ぷらなどはもちろん、肝や浮き袋といった珍味もすばらしくここはぜひフルコースをおすすめです。かまぼこ、生ういろう、葉山葵(はわさび)もこちらの名産品です。防府にお越しの際はぜひチェック!

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天満宮の近くのお蕎もおいしかったです。商工会議所の議員、職員のみなさま、二日間、大変にありがとうございました。




by ujipublicity | 2014-07-09 14:48 | ブランド構築とアイデンティティ
エクスペリエンスデザイン(千葉工大/安藤研究室)とサービスデザイン(多摩美大/吉橋研究室)の卒制イベントに行ってきました
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(photo:多摩美術大学情報デザイン学科卒業制作展学生作品より)

千葉工大 安藤昌也先生の「エクスペリエンスデザイン」の卒展 と多摩美大 吉橋昭夫先生の「サービスデザイン」の卒制(情報デザイン学科/卒業制作展内) にご招待いただく機会があり、イベントに参加して来ました。

このどちらにも「デザイン」という言葉がはいっていますが、いわゆるグラフィックや広告計画における「デザイン」より広義で、かつそのどちらも企業の事業計画やブランド戦略に直結しているため、最近、業界でもとても注目されている分野ですね。



【エクスペリエンスデザイン計画】

安藤研究室 では、個人が主体であるUX(ユーザ体験)に対し、UXD(体験が再生産/量産されうるしくみ)が産業界の問題解決手段となるべく、日々の研究に取り組まれているようです。卒展も単なる学生によるパネル展示だけに留まらず、実業界のゲストや研究室からのスライドセミナーとコラボされており、大変に活気に満ちておりました。
異業種の知見不足の見学者にとって、見方によってはあいまいな着地にもなりかねない学生の展示ですが、こういった補講的セミナーあることにより、きちんとしたUXD理解への橋渡しになるのだなぁというところは大変に印象的でした。

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安藤先生の当日のセミナースライドは一般に公開されており、個人的には「UXのカタチ化のレンズ」というスキームが大変に分かりやすく、腑に落ちました。下図は「UXデザイン」と「ソーシャルデザイン」の解説ですが、UXが体験から関係をつくり周辺(場)に向かっていくのに対し、ソーシャルデザインは「周辺(場)」からの関係から「行為(心)」へと向っていくことが誰にでも瞬時に理解できます。(引用:http://www.slideshare.net/masaya0730/2-31795264
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エクスペリエンス(経験)が重要でプラットフォーム(場)が戦略になると分かっていても、いざ、プランニングに「構造力があり再生産可能な」エクスペリエンスデザイン戦略をとり入れる事に成功しているかといわれるとなかなかそうではないケースも多いように感じます。

持続継続性を目指す中長期のビジネス戦略を立てる際や、ブランドマーケティングや事業計画の立案においても、また、スマホ端末とリアルを結ぶプロモーション戦略など、さまざまなビジネスの現場でUXDの理解は有効な知見となるのではないでしょうか。
https://www.facebook.com/andoUXlab (安藤研究室活動報告会)



【サービスデザイン(情報デザイン学科)】

一方、吉橋昭夫先生 が教鞭をとられる多摩美術大学の情報デザイン学科も、私が多摩美(グラフィックデザイン科)在学中にはまだ存在していなかった学部です。情報デザイン学科のパンフレットのコピーにもあるように、「今まで」よりも「これから」に注目しているデザイン学部といえるでしょう。

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多摩美の情報デザイン学科の中には、さらに○○デザインというものがいくつかありますが、今回はご縁あって吉橋先生にサービスデザインの学生作品を中心に解説をして頂きました。

印象的だったのは、私たちが学生時代に課題をやるといえば、まずは大手の企業を推定していました。「経験」をデザインして「サービス」に繋げるというむずかしいジャンルであるが故かもしれませんが、故郷の離島をリ・ブランディングしたり、地元の公園を紹介する試みであったり、日常の生活に入り込むシーンを想定したアプリの開発など「身近なサービスデザイン」をテーマにしたものが多かったように思います。
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(photo:多摩美術大学情報デザイン学科卒業制作展学生作品より)

けれど身近な題材であるとはいえ、さまざまなサービスへの発展性が大きく期待できる「芯のあるブランドコンセプト」をつくるという意味では、サービスデザインの考え方は(社会に出てからこそ)役に立つだろうなぁと想像しました。「自分がつくりたいものづくり」ではなく「ユーザーにとっての大切なこと=体験」をデザインしていくいくんだ、というユーザー目線の企画力、これは本当にとても大切ですよね。

サービスデザインは特にマーケティング分野で熱い注目を浴びており、美大のデザイン科で取り組まれることはまだ珍しいようです。さまざまなご苦労があるようですが、まさにこれからのジャンルでありますし、かつ市場のニーズとしては大きいと感じていますので今後の研究室の活動に期待しています。
https://www.facebook.com/tamabi.yoshihashi.Lab (吉橋昭夫サービスデザイン研究室) 


【体験が価値をつくり、ブランドを築く】

今日は3月11日。東北大震災から丸3年がたちました。復旧作業が進む一方で「復興はあまり進んでいない」という声も聞こえてきます。相馬・双葉地域の避難民の方など多くの方が自身の「ふるさと」を失ったままの状況だといいます。

今日の日中、フェイスブックのフォロアーの方に教えて頂いたものですが

復興支援に必要な「開発」という視点ー「復旧」ばかりじゃ、意味がない。震災から3年経っても「復興」の気配がない理由|社会貢献でメシを食う。NEXT 竹井善昭|ダイヤモンド・オンライン

という記事を読みました。復旧ではなく「開発」だ、という視点には多いに賛同。失ったものを単に埋めるという発想ではなくよりよい「創造体験」を目指すことには大きな意味を感じます。復興を通じて素晴らしい未来がデザインできるようになるためにも「エクスペリエンスデザイン」の知見が多くのプロジェクトへ広まればいいなと心から思います。



(ご案内いただきました安藤先生、吉橋先生、ありがとうございました!)


by ujipublicity | 2014-03-11 19:53 | 戦略とデザイン
全国のデザイナーが応募できます![かごしまデザインアワード]
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全国のデザイナーが応募できるデザインコンペ「かごしまデザインアワード2013」が開催されます。
かこしまデザインアワードとは

鹿児島市では、デザイン性を高め、商品・サービスの魅力を消費者にどのように伝えるかを、企業とデザイナーがともに考えるためのオープンな<場>として、「かごしまデザインキャンプ」を2012年から開催しております。ここでは、デザインの現場で活躍するゲストを迎えて、デザインと商品開発の関係を学ぶセミナー等を開催し、これらを通して、自社商品そのものやパッケージ、広告など多様な分野のデザインの重要性を企業が、また商品の魅力を伝えるために必要な複合的な視点のあり方をデザイナーが、それぞれ理解しながら両者で新たな価値の創造を図ります。また、今回、鹿児島市内企業の提供する商品デザイン課題に対し、全国のデザイナーから作品を募集する「かごしまデザインアワード2013」を開催いたします。鹿児島の特産品をはじめとする有望な資源をより輝かせるためのすばらしいデザイン案を全国の皆様よりお待ちしております。

おそれおおくもご高名な先生方と一緒に審査員を仰せつかっております。
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もちろん、鹿児島の出店企業の方が「デザインのおかげで利益やブランドや知名度が上がった!」「もっとデザインに力を入れたくなった!」といって喜んで頂けるような力作を推してきたいと思います。

すでに、募集は開始しているようです。

アワードのスケジュール

8月1日(木)作品募集開始
11月29日(金)11月29日(金)募集〆切(必着)、第1次審査開始
12月20日(金)第1次選考通過者発表、制作物受付開始
1月上旬第2次審査
1月20日(月)第2次選考通過者発表
2月上旬第2次選考通過者による最終プレゼンテーション審査(公開)、最優秀賞の決定、表彰式


詳細はこちらからどうぞ。
▽かごしまデザインアワード2013
http://kagoshima-design.jp/

プロダクトデザイン、パッケージデザインなどが課題です。腕に自身のあるデザイナーの方、ぜひふるってご応募ください。



【編集後記】
鹿児島には雄大な自然と美味しい食がたくさん。先日、始めて伺ったのでまだまだ見どころは沢山ありそうですが、観光地としてもとても魅力的。東京や九州以外のデザイナーの方もぜひ。地方の優良企業のブランディングやデザインのお仕事の契約が取れたら素敵ですね!出張も愉しくなりそうです(笑)


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それでは、みなさんもどうぞ良い週末を☆
by ujipublicity | 2013-08-30 16:41 | デザインセミナー
【開催】第6回目デザインマーケティングカフェ(9/13)テーマは「デザインとメディア」
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第6回のテーマは「メディアとデザイン」
TBS メディア総合研究所の氏家夏彦氏をお招きして、デザインとメディアの近未来を考えるイベントを開催します。

フルメディア時代のブランドデザインと変化するメディアの近未来像

第1部 ビジュアルマーケティング最前線 

手元資金や余剰利益に限りがある状況下において、どうしたら最も早く、強く、ブランドは生き生きと蘇るのでしょうか。

この問題について、私たちは「存在論的に考えるブランドデザイン」というテーゼと「再解釈によるデザインマーケティング」の手法により、超現実的な解決の策を求めて日々挑戦を続けています。今回、「事例紹介ではすでに時遅し」と判断し、現在進行中の某プロジェクトXについて、その論点抽出から、来るべきフルメディア時代への対応をも可能とするVIの実装までを、実況的プレゼンテーションにてご紹介します。(実際の現場の指揮にあたるイケメンマーケティング担当者もお招きしています。)(約15〜20分)


第2部 メディア・テレビ・コンテンツ「変化は突然やってくる」

1)メディア
--変化の時代にメディア人がsurvivalするための3つの心得

2)テレビ
--「スマートテレビ」知っていますか?来るべき巨大市場の意味と理解

3)コンテンツ
--完パケ志向のおわり「ソーシャルコンテンツとは何か」

休憩・カフェタイム
(軽食・飲み物がでます!差し入れも大歓迎☆)


第3部 クロストークタイム
--告知やプレゼントじゃんけんなどもあります。参加者で議論、意見交換、交流を深めます。


日時:2012年9月13日(木)
時間:19:30〜21:30(開場19:00)
会場:インターナショナル・デザインリエゾンセンター
住所:東京都港区赤坂9-7-1 ミッドタウン・タワー5F)
http://www.liaison-center.net/?page_id=725
会費:5,000円(税込)懇親会費を含みます。軽食、飲み物つき

☆参加表明を頂いた方から順にseminar[at]uji-publicity.comあるいはダイレクトメッセージよりご案内をさしあげます。(会費をご入金頂いた時点で、正式な参加表明となります。ご注意ください。)



【講師紹介】
特別ゲスト 氏家夏彦氏
プロフィール
TBSメディア総合研究所代表取締役
1979年TBS入社。報道局でカメラマン、ディレクター、記者・バラエティ番組のディレクター、プロデューサー・情報番組プロデューサー・管理部門などを経て、放送外事業(インターネット・モバイル、VOD、CS放送、国内・海外コンテンツ販売、 商品化・通販、DVD制作販売、アニメ制作、映画製作)を担当。コンテンツ事業局長を経て、2010 年よりTBSメディア総合研究所代表。
メディアやコミュニケーションの未来をさまざまな分析・オピニオン・批評でつなぐ「あやとりブログ(http://ayablog.jp/)」編集長。趣味はセイリングとランニング。

イベントのお申し込みは…
http://www.facebook.com/events/527508643931195/
フェイスブックのイベントパージから「参加」をおしていただくか、あるいは

seminar[at-mark]uji-publicity.com
に「第6回 デザインマーケティングカフェ 参加希望」と書いてメールをお送りください。

皆様のご参加を心よりお待ちしております☆

by ujipublicity | 2012-08-18 12:35 | デザインセミナー
いわき市のローヤル油機さんをよろしくお願いしますという話とその周辺で
福島県いわき市の「ローヤル油機」さんという商社(というか中小企業さんの部類に入ると思います)の支援事業(といってもブランディングのデザイン)を通じての、私自身が感じた震災後の感想を少し書いてみたいと思います。
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写真は機械要素工業展(エムテック)での会場展示の模様。ウジパブリシティーは今回、ロゴ、名刺、封筒、パンフレットなどのツール作成、パッケージデザイン、展示演出…などでこの支援事業に関わりました。こちらのローヤル油機さんは、いわゆる機械工業用潤滑油というのでしょうか。「グリース」の専門商社さん。今回の震災では、津波で倉庫や車を流されています。

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本当にたまたまなのですが東日本大震災の半年ほど前に、いわき市四倉の店舗経営者向けのデザインマーケティングセミナーの講師依頼があり、それがご縁でいわき市の商工会さんに「専門家登録」というものをしたことがきっかけです。(写真のいちばん左が商工会のご担当者の川島さん。右から2人目がローヤル油機の佐藤さん)
今回の支援事業にはその「福島商工会連合会」「福島ふるさとファンド」などが支援先となっており、ブランディングはそこからの委託事業というかたちとなっています。

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地方自治体がらみ、行政機関などのデザインやブランディング案件の……いわゆる「助成金ビジネス」というと「億単位のお金が動いて」「縁もゆかりもない東京の大企業から大勢の人がどっと押し寄せて」「いくつかのメジャー媒体などにニュースとして掲載され」「そして嵐のように去っていくんですよね」なんていう噂を地元関係者の方などから何度か耳にしたことがあるのですが、本件はまったくそういうきらきらとした種類のものではなく、まことに慎ましやかないわゆる受託案件。台風も心配された展示会ではなんとか天気にも恵まれ、3日間で約400人ほどの集客成果をあげることができました。(デザイナーさんはもちろん、施工や印刷、撮影のスタッフのみなさまにも多大なるご協力を頂きました。)

ローヤル油機さんというところは、多品種/少量(オリジナル調合も可能)/高品質グリースを人間の経験と知見による判断に頼って選択販売する「ニッチジャンルの目利き卸」ではないかと推測します。ビジネスにおいては独自性も競争力も潜在ニーズも、もともと持っているのです。

ところが、震災後、特に関西より西からの受注は目に見えての激減という現象が続きます。これはとても深刻な問題です。そしてあたりまえのことですが、工場向け機械油を扱う商社であれば、大きな工場というのはいずれにせよクライアントであり、当然の事ながら福島原発はどこかしらを経由して大きなビジネスの取引先であったに違いありません。

ローヤル油機さんに限らず多くの福島の方は、福島原発の誰よりも深刻な被害者でありながら、東電そのものはビジネスの上で重要な取引先のひとつであったことでしょう。良い悪いでは簡単に片づけられない複雑な思いが胸をよぎります。

現実的に考えて、すでに「昔に戻れない今」となっては、こういった被災地の一定数の方々は、新しいビジネスチャンスをなにかしらの方法で模索し続けなければなりません。
(実際、今回の展示会では今までにない販売ルートやビジネスの可能性と繋がることができた、ご担当の佐藤さんにはそう言って頂きました。)

いわき市に何度か通って思ったことは、今はとても活気があり、賑わっているということです。復興のための企業の前線の基地にもなっているのでしょう。ですが、駅前のお土産物屋さんの店先に以前ところ狭しと並べられていた「フルーツトマト」や「メヒカリ」を見かけることはありません。




先週末だったと思いますが、福島原発4号機の心配な状況について、気になるニュースが入りました。デモのニュースはそれなりに流れていた気がしますが、4号機についての続報は届かず、結局状況はよくわかりませんでした。ちょうど、商工会さんのご担当者につぎのお仕事(県内の起業家をブランディング、マーケティング視点から応援するビジネスセミナー)のメールをやり取りさせて頂く機会があり「4号機は大丈夫なんでしょうか」と知るはずもないのに思わずお尋ねてしまいました。だって、知りたいですよね。今、実際のところはどういう状況になっているのかなという「真実」や「状況」について。

「世の中は情報化時代で、グローバル化で、ソーシャルメディアでキュレーションされた適切な情報が求める個人に届けられる時代へと突入しています、ですから、伝えたい情報を精査して、デザインして届けましょう」などと、自分自身が顧客にお話している毎日です。ですが、私自身、ツイッターやフェイスブックも含めウェブサービスについてはそのほとんどをビジネスの「コミュニケーションツール」として長時間使用しているのも事実。もしかしたら、ひょっとしたら、プロモーションに繋がるかもしれないなんていう「コミュニケーション」ばかりを優先しているのかも。きちんと知りたいという情報をほしがる気持ちが少し足りないのかもしれません。



「デザインで(震災の復興に)何が貢献できるのか」



こういったことを知りたいと思う方はむしろ少数派なのかもしれません。ですが、この、福島商工会さんとのやり取りだったり、いわき市で自分の足で動き目で見てきたことについては、ぜひ、きちんと過不足なく伝えるということにチャレンジしてみたいと思います。もしも見守ってくださる方がいらっしゃるのであればですが、ぜひ、応援してください。がんばります。



【編集後記】
ブログ記事にも書きましたが、復興支援の一貫として、起業家を支援するための「ビジネスモデルデザイン」「ストーリーブランディング」「デザインマーケティング」のビジネスセミナーがこの秋、開催されます。


<予告>人気ビジネス著者講師群による豪華な「起業家支援セミナー(仮題)」開催!
(主催:福島県商工会連合会)※県外の方も参加できます!
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[プログラム]

10/13(土)10/6(土)に変更になりました!ご注意ください
トレンドにマッチした販路・人脈づくりの考え方(担当講師:小山龍介)
10/20(土)ストーリーで自分のFUNをつくる1(担当講師:川上徹也)
10/27(土)ストーリーで自分のFUNをつくる2(担当講師:川上徹也)
11/10(土)デザインで競争相手に差をつける1(担当講師:ウジトモコ)
11/17(土) デザインで競争相手に差をつける2(担当講師:ウジトモコ)
<内容は変更になる場合があります>

詳細は後日。ぜひ、みなさん、いわき市でお会いしましょう!

【追記】詳細情報が
▼2012いわきビジネスパーソン育成セミナー【福島県いわき市】
http://www.keieishien.net/2012/09/post-32.html
こちらでご覧になれます。ぜひ、みなさま、お誘い合わせの上ぜひいわき市へ!
by ujipublicity | 2012-07-12 11:56 | ブランド構築とアイデンティティ
Webディレクターを目指すひとがこれだけは知っておきたいデザインとブランディング



デザインでブランド力をアップしましょう。ウェブディレクションに携わる方のために、デザインとブランドアイデンティティを学ぶ集中講座が開催されます。

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これからのウェブサイトのデザインにおいては、無作為に大量の人を集めるという既存のニーズに変わって「ブランドとしてのポジショニング」「優良顧客と効率よく繋がるフィルタリングやマッチング」といった、ディレクション技術は欠かせません。

今後、期待されるウェブマーケティングにおいても、広告や企業ブランディングの機能を強化する「アートディレクションの技術」「様々なメディア(ソーシャルメディアはもちろん、紙のパンフレットや店舗の店頭デザインなども含め)連携の理解」が必須です。

ウェブディレクション講座では、強みやらしさといった「ブランドのアイデンティティ」をまずは探り出し、サイトの機能とどのようにリンクしていけば成果に繋がるのか、理論とプロセス、簡単なワークショップを含めて学んでいきます。(本講座は3段階のステップで学びます。)

【講座内容】
1.(これだけは知っておきたい!)
  WEBの成果につなげる、アートディレクションの3つのポイント(50分)
2.(こうすればうまくいく!)
  デザインプロジェクトを成功させるためのコンセプトとプロセスのデザイン(50分)
3.(やってみよう!)
  ブランディングに効くウェブデザインのクリエィティブブリーフをつくろう(50分)


ウェブはもちろん、商品企画からパンフレット制作まで、フルメディアで連携が可能なビジュアルアイデンティティを導きだすための「視覚マーケティングレギュラーワーク」も、もちろん実技つきで体験して頂きます。

デザイン戦略
デザイン戦略の「方位(direction)」を決める

デザイン戦略
デザイン戦略の「角度(reach)」を決める

デザイン戦略
デザイン戦略の「クラス(class)」を決める

デザイン戦略
デザイン戦略の「タイプ(type)」を決める




お申し込み・詳細はこちらからどうぞ↓↓↓
http://www.active-college.jp/instructor/uji/web-d/
▶ウジトモコ氏から学べるクリエーター向けスキルアップスクールアクティブカレッジ!11月29日Webディレクション講座



by ujipublicity | 2011-11-23 21:00 | デザインセミナー
「はって、とって、またはれる。harrytoree(ハリトレー)」
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新製品のデザイン戦略を担当しました。完成!「harrytoree(ハリトレー)」




ご覧のように、カードや名刺、メモなどを自分好みにセットして使えるところがとても便利な新機能文具です。
本日のデザインマーケティングカフェ「変化する消費者像とブランド戦略」特別講義&セミナーで、このharrytoree(ハリトレー)のデザイン戦略、つまりトーンアンドマナーとスマートプライシングを適用したバリューイノベーション導入のプロセスをご紹介します。まったく新しい、カテゴリの商品だから、ブルーオーシャンにもなっていますね。普通の名刺入れとも、もちろん、併用が可能です。


「変化する消費者像とブランド戦略」特別講義&セミナーはいよいよ、今日です。ハッシュタグは、 #dmcafe ですのでご興味を持たれた方は、たぶん、20時くらいのタイムライン、#dmcafe にご注目くださいね。



harrytoree(ハリトレー)ホームページ
harrytoree(ハリトレー)facebookページが出来ました





【追記】2012/06/15
harrytoreeが日本文具大賞デザイン部門の優秀賞を受賞しました。おめでとうございます!
受賞製品一覧
http://www.isot.jp/ja/Award/Winning-Products2011-ISOT/
ISOT 第23回[国際]文具・紙製品展
http://www.isot.jp/ja/home/
by ujipublicity | 2011-09-30 10:32 | メディア掲載/最近の仕事等