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デザインと心理学?
お知らせが遅くなりましたが、Web Designing (ウェブデザイニング) 2012年 08月号 [雑誌]「特集:サイト設計のための心理学入門」のコラム部分にインタビュー記事が掲載されています。冒頭の部分だけ紹介します。

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「現状の(販売戦略の)維持では売上げがあがらなくなっている」

こういった状況を実感する企業担当者の声をよく聞くようになりました。Webサイトのリニューアル案件にも「ブランディング」の要素をもっと積極的に取り入れたい、自社の強み(USP=Unique Sales Proposition) を打ち出して差別化したいという要望が明らかに増えています。

(中略)「ブランド力を強化したい」と願う多くの企業が「まずはWebサイトから」と考えるのは自然な流れかもしれません。ここに今までとは少し異なる、Web制作者への大きな期待を読み取ることができます。

 その期待は、いいデザイン、いい機能を持つWebサイトであることはもちろん、コストに対する「成果の質」の変化としてうかがえます。リニューアルにおいても、サイトをすぐに作り替えることを前提とせず、しっかりと地に足の着いた自社メディアとして機能させたい。デザインをもとにした企業ブランディングの発信基地にしたい。つまり、こういった発注者の心理や企業のブランド戦略への理解が、当然のごとく制作者に求められ始めているのです。

(デザイナーが心理学を知るメリット Web Designing (ウェブデザイニング) 2012年 08月号 [雑誌]より)

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特集部分の取り上げられている心理学のトピックはこんな感じ。
[Chapter_1 マーケティングと心理学]
 01_行為を導くためのわかりやすさ:アフォーダンス理論
 02_効果的な訴求は「連係プレー」で:クレショフ効果
 03_テキストと図版でユーザビリティ向上を:ストループ効果
 04_「人がいるところに人が集まる」しくみ:バンドワゴン効果
 05_未完成なものに魅かれる心理:ツァイガルニック効果
 06_伝えたいことは「呼びかけ」から:カクテルパーティ効果
 07_サイト設計に役立つ視線の心理:視線解析
 08_ユーザーを導く「比較」のマジック:コントラスト効果 
 09_短期で記憶できる言葉は7つまで:マジカルナンバー
 10_心の不協和音が人を動かす:認知的不協和

Interlude_ウジ トモコさんに聞く
 「デザイナーがマーケティングや心理学を知るメリット」

Column01_「先端色彩学を学ぼう」南雲治嘉

[Chapter_2 先端色彩学による配色心理]
 01_明確な配色がイメージを表現する:配色の目的と影響
 02_あなどれない背景の影響力:基調色の支配力
 03_目線を誘導する色の誘引性:配色の順序
 04_眠気を誘ってしまう配色:隣接する色による心理効果
 05_黒が脅かす心理的効果:個性を失わせる色
 06_ハレーションを中和するセパレーション:補色対比の効果
 07_明度や彩度の差が生む可読性への影響:配色による可読性
 08_多色と統一のメリット・デメリット:多色配色の影響

Column02_「知覚心理学へのいざない」河邉隆寛
配色、色彩学などのコンテンツが充実しているかも?ウェブのご担当者はもちろん、『デザインと心理学って?』という人にもその入口としてとても興味深い特集となっています。


心理学特集以外の目次もつけておきますね。
Web Designing (ウェブデザイニング) 2012年 08月号 [雑誌]
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特集1:jQuery Mobile実践ガイド

-制作の基礎から、CSSカスタマイズ・WordPress連携まで-

特集2:サイト設計のための心理学入門
-マーケティング、先端色彩学などをデザインに応用するために-

■ コラボプロジェクト「チョコバナナ」
-コラボ新企画「庄司智春×バイバイワールド」スタート! -

■ 肖像 -Web Craftman's Portrait -
-櫻井優樹/葛藤と挫折の先にアートディレクションの輝きがあった-

■【WD Website Front】
MINI CROSSOVER. BIG POINT、Only because we can、協和発酵キリン「サンダーバード・コーポレーション」、リアル脱出ゲーム「REGAME」、AXE DRY HOT ANGEL、春くるくる! NHK、KDDI au「じぶんがお家族」 ほか

■【WF Inside Story】
-CDジャケットとあわせて楽しむ、古くて新しいサイトデザイン-

■ ツクルヒト
-榎忠(美術家)/祝砲を撃つ男-

■ デザインにできることDialogue
-セキネシンイチ × 永原康史「デザイン町工場の未来」-

■ エキソニモの「ウェブにふれる」
Vol.10 まちがい(バグ)探し

■まんがAC部活動日誌
第十五回「リアルタイム漫画コンピューターグラフィックス」

■ Web Designing Lab.
jQuery Lab._無限スクロールを実装する
Smartphone Lab._jqMobiを実践的に使ってみよう
Flash Lab._新しいマウス関連機能を使う
Adobe CS Lab._スタイル機能を使ったグラフィック制作の効率化ー

■ one's view
清水幹太_俺とお前の欲望鉱山
林智彦(nuuo)_パンク精神を携帯せよ!
谷口暁彦_拡張してる?
原一成_Awesome Rubik's cube!

Topics
サントリータウン:顧客接点を拡大させる「スマートフォンファースト」戦略_モバイルコンテンツ最前線
SNSを通じてプレゼントを贈れるソーシャルギフトサービス_Social Seeds
データと処理を格納した箱「オブジェクト」_Hop, Step, JavaScript!

Web Designing (ウェブデザイニング) 2012年 08月号 [雑誌]



↓ちなみにこちらも最近購入。これは単純に読み物として読んでも普通におもしろいと感じました。デザイン(の具体的な施策など)に対する記載は少なめですが、「そもそも人は…」という切り口から入っていてとてもわかりやすいです。「いわれてみればあたりまえ」的なことですけれども。。。

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針


なんといいましょうか、デザイナーの立場からいえば「赤字対応」(たとえば、コンセプトや表現のいずれもさほど間違ってはいないのに、意味不明の謎の赤字が入ってきてしまった時ですとかの理論武装)や意思決定プロセスのひとつとして、雑学的に理解していても良さそうな感じがしました。

目次

1章 人はどう見るのか
001 目が受け取る情報と脳が私たちに伝える情報は微妙に違う
002 対象の「あらまし」をつかむのは中心視野より周辺視野の役目
003 人はパターン認識で物を識別する
004 顔認識専門の脳領域がある
005 物はやや上から斜めに見た形で思い浮かべる
ほか

2章 人はどう読むのか
013 大文字がもともと読みにくいものであるという説は誤りである
014 読むことと理解することは同じではない
015 パターン認識のおかげでフォントが異なっても同じ文字だと認識できる
016 文字の大きさは理解度を左右する
017 コンピュータの画面上のものは紙に書かれたものより読みにくい
ほか

3章 人はどう記憶するのか
019 ワーキングメモリの限界
020 一度に覚えられるのは4つだけ
021 情報を覚えておくには使うことが必要
022 情報は思い出すより認識するほうが簡単
023 記憶は知的資源を大量に消費する
ほか

4章 人はどう考えるのか
027 情報は少ないほどきちんと処理される
028 心的な処理には難しいものとやさしいものがある
029 人は30%の時間はぼんやりしている
030 自信がない人ほど自分の考えを主張する
031 人はシステムを使うときメンタルモデルを作る
ほか

5章 人はどう注目するのか
040 注意力は選択的に働く
041 情報は取捨選択される
042 熟練の技は無意識に駆使できる
043 ある事態に対する注意力は頻発が予想されるか否かで決まる
044 注意力の持続時間は10分が限度である
ほか

6章 人はどうすればヤル気になるのか
050 目標に近づくほど「ヤル気」が出る
051 報酬に変化があるほうが強力
052 ドーパミンが情報探索中毒を招く
053 人は予測ができないと探索を続ける
054 「内的報酬」のほうが「外的報酬」よりもヤル気が出る
ほか

7章 人は社会的な動物である
063 「強い絆」を有する集団の規模の上限は150人
064 人には生来模倣と共感の能力が備わっている
065 「同じ釜の飯を食った仲間」の絆は強い
066 オンラインでの交流においては社会的なルールの遵守を期待する
067 嘘の度合いは伝達手段によって変わる
ほか

8章 人はどう感じるのか
072 7つの基本的な感情は万国共通
073 感情と筋肉の動きは深く結びついている
074 データより物語のほうが説得力がある
075 匂いは感情や記憶を呼び起こす
076 人は思いがけないことを楽しむようプログラムされている
ほか

9章 間違えない人はいない
085 人間にノーミスはあり得ないし問題ゼロの製品も存在しない
086 ストレスを感じているときには間違いを犯しやすい
087 エラーはすべてが悪いとはかぎらない
088 エラーのタイプは予測できる
089 エラーの対処法はさまざま
10章 人はどう決断するのか
090 無意識のレベルでの決断
091 まず無意識が気づく
(中略)
099 他人は自分より影響を受けやすいと考える
100 目の前にある品物のほうが高値に

訳者あとがき
参考資料
索引

インタフェースデザインの心理学 ―ウェブやアプリに新たな視点をもたらす100の指針



「デザインと心理学」といえば、何を隠そう遡ること2009年に「売れるデザインのしくみ -トーン・アンド・マナーで魅せるブランドデザイン-」の刊行記念イベントとして銀座のアップルストアでイベントを開催していました。(みなさん、覚えていらっしゃるでしょうか?)ゲストは心理学ジャーナリストの佐々木正悟さん。

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「もう知ってます。」という方もいらっしゃるとは思いますが、そうでない方のために、また復習のために一応リンクを貼っておきますね(笑)。
http://www.uji-publicity.com/smarketing/download.html
「もう3年以上も前の事なのか〜」と思うと感慨深いですが、やはり概況が変わってきている分、このあたりのトピックス(知覚と認知の話など)というのはこれからもっともっと身近に、そして重要になってくるのかもしれませんね。もしもなにかしらのご参考になれば幸いです。

それではみなさん、良い週末を☆


【編集後記】
予告/開催!第6回デザインマーケティングカフェ
(とりあえず予定だけ開けておいてくださいー!)

デザインマーケティングカフェでは「デザインと心理学」「デザインとソーシャルメディア」「デザインとブランドアイデンティティ(デザインの意味論/哲学講義)」「変化する消費者像とブランド戦略(デザインとマーケティング)」「デザインとビジネス」「デザイン思考とデザイン戦略(アートディレクションとインフォメーションアーキテクト」…など、これまでにも斬新なイベントを開催してまいりました。
そして、第6回目はいよいよメディアまわり、次世代テレビ関係、コンテンツがらみのなにか(マーケティングとか)にフォーカスしたいと思ってます。イベントの詳細については追ってお知らせしますね!(ぜひぜひ、日にちだけ開けて開けておいてください。)
あと、大変に遅くなりましたが、前回の「デザイン×ビジネス」についての公式レポートもそろそろアップしたい(汗;)と思ってます。こちらもあわせてどうぞご期待ください。

[第6回 デザインマーケティングカフェ]
デザイン・マーケティング担当者がおさえておきたいテレビ・メディア・コンテンツの近未来像(仮題)

日時:2012年9月13日(木曜日)
時間:19:00〜21:30
講師:氏家夏彦氏(TBSメディア総合研究所 代表取締役)/ウジトモコ(デザインマーケティングカフェ)
会費:5000円(セミナー、軽食、飲み物代を含みます)
会場:インターナショナルデザインリエゾンセンター(六本木ミッドタウン/デザインハブ内)
地図:http://www.liaison-center.net/?page_id=725


9月はデザインマーケティングカフェ@インターナショナルデザインリエゾンセンターでぜひお会いしましょう☆


[過去のデザインマーケティングカフェ]
第5回 デザインマーケティングカフェ 「デザイン×ビジネス」
第4回目デザインマーケティングカフェ(9/30)テーマは「消費者マーケティング」
第3回デザインマーケティングカフェ「IA」と「トンマナ」は共創できる?
第2回デザインマーケティングカフェ「デザインなんて、哲学そのものだろう」
第1回デザインマーケティングカフェ「デザイン×ソーシャルメディア」
by ujipublicity | 2012-07-27 17:54 | デザインセミナー