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父のライカ
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たぶん、子どもの頃、私はずっと父が嫌いでした。




父はテレビ局でデイレクターだかなんだかをしていて、それは当時そこそこの事をやっていたという話なのですが、私が小学校の中学年の頃から、「それ」は始まりました。



と、いうか、いつの日からか、もともとは過労が原因だったのですが、私の父は入退院を繰り返すようになっていました。



退院しても、自宅で療養をする事が多くなり、機嫌の悪い日が多かったように思います。また、たまに機嫌が良くても、それはそれで、父の自慢話(過去の栄光?)を晩酌の相手として延々聞かされたものです。



当時から、父の趣味はカメラ、本もよく読んでいて、仕事柄オープンリール(?)の編集などもしていたかもしれません。どちらにしても、父のカメラ好きなんかは、仕事のストレス発散というか、写真への愛というより道具買う楽しみのように見えて仕方なかったのをよく覚えています。



特に、中学へ進学すると、(替えのレンズをたくさん持って)運動会に登場する父には耐えられませんでした。いわゆる「お父さん、来るなーっ」ってやつです
思春期だったというか・・・・・、



今、考えれば、ただの馬鹿娘ですけれどもね。



当時、父の病気を理由に、自分自身のことを、「不幸だ」とどうも思い込んでいた節がありました。



勉強もできた方で、役員などもやっていた割に、あか抜けないというか暗い雰囲気が当時漂っていたのは、自分自身を「不幸だ」と決めつけていたからだと思います。





こんなことを書いて、育児に明け暮れる世のお父さんを悲しませようとしている訳ではありません。






先日、間抜けといえばあまりにも間抜けなのですが、転倒して前歯を折るという、あまりにも情けない失態をやらかしてしまいました。

体調には気をつけている方なので、病院にはあまり世話にならずに日々を過ごしている方ですが、痛み止めが体質に合わなかったりと、そんな些細な事でめっきり弱気になってしまい、仕事にも支障をきたしてしまいました。




そんなとき、母が見舞いにきてくれて、「高いケーキは”お父さん持ち”だから電話しなさい」と子供みたいになだめすかされ、久しぶりに実家に電話しました。




(父)「本当に、お前ってやつはバカだなー。親の顔がみたいよ。うはっはっはっ」
(私)「・・・・・・・・。」




子どもの頃、私は豪快に笑う父をあまりみた事がありません。




ライカは、たぶん、私が家をでた頃に、随分な入れ込みで愛用していたはずのものです。まぁ、美大なんかに二人も行かせたので、家はすっと火の車だったはず。

やれやれ、これで思う存分、カメラ買えるぞ、とばかりに購入したのでしょう。
よせばいいのにハッセル(?)なども買い込んで、その後案の定、デジカメに移行。
どうも老い先短いと、人間はよけいにどん欲になるらしい。。。


というか、宝の持ち腐れ?


「お父さん、遺言に”ライカはトモコに”って書いてから死んでね。」
と、いつだったか冗談まみれにいったところ、ほいっとくれたのでびっくり。





ちょうど、娘も中学生で青春真っ盛りなんですが、自分の中学時代をやけにリアルに思い出し、
そして、明らかに不幸だったのではなかったという、結論に至った。





きっと当時、父は、もの凄く「無念」だったのに違いありません。





そして、その思いを、娘たちに託して、教えられえる事のすべてを教えたのだと思いました。





と、いう事で、父がせめて生きているうちに、写真も少し撮ろうなんて事をふと思いました。








デザインにぜんぜん関係ないや。







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とりあえず、やっと更新できてよかったー
by ujipublicity | 2009-05-02 00:11 | デザインTIPS!