ある打ち合わせで「クリエィティブワークのロードマップをつくりましょうよ」という提案をしてみたところ、「じゃあ、スケジュールを引きましょう」と、あっさり言われてしまったのですが・・・・・
「あ、いえ、えっと・・・」
とっさに、うまく返答できず、「どうしたら伝わるのかなぁ」とその意味と伝え方を考えていたのですが、スケジュールとロードマップでは、ステージも、目的も、成果も大きく違うと思うのですよね。
「スケジュール」といえば、日程、工程、予定...。つまり結局のところ、予定は予定なのです。つまり予定は伸びる、ズレる事もある。結局予定である限りは未定でもあるので、成果とはそもそもあまり関連していません。
それに対して、クリエィティブワークの
ロードマップとは
「期待する未来のための、合意形成ツール」。成果や合意の積み上げを
可視化していくものです。
課題抽出→合意 目的・プラン策定→合意 というふうに、件名だけでなく、「合意項目」と「成果目標」を可視化します。やっている事は一見、スケジュールと同じようなのですが、この
『合意と成果の可視化』がされているかしないかという事の差異は大きく、チーム全体の作業量や会議にかかる時間にも大きく影響を及ぼします。
さて、ロードマップとは、志向性が異なりますが、もうひとつ、クリエィティブワークにおすすめなのが
「シナリオ(プランニング)」
映画のシナリオやストーリーブランディング的なものを思い浮かべる方もいらっしゃるかもしれませんが、プランニング上のシナリオとは「複数走らせるコンセプト」「状況変化によって、選択できる戦略」の事です。
はっきりとしたゴールがあるものの、そこへ至る手法やアイデアに選択肢があり、周辺環境や時代背景などに大きく影響を受けそうな時にはこの「不確実な未来のためのプランニング手法」が実に現実的かつ効果的。
トランプカードで相手の状況を見ながら、ストレートにするのか、フラッシュにするのか、切り札を使うのか、決めて行くイメージにもちょっと似ていますね。
というような事を考えつつ、「スケジュール」に頭を悩ませます....。もう少し、自らがシナリオプランニングにならないと、望むべき未来は訪れてきませんなぁ。グランドデザインは完璧なんですけどね。
【編集後記】
ボーカリストで友人の大澄水澄さんが新刊を出されました。
著者サイトもちょっとお手伝いしていますよ。(JImdoという、非常にフリーに使いウェブ作成ツールで、MISUMIさんがコンテンツ、私がバナーなどを作成していたら、なんか、(実質)3日位でできちゃったんじゃないでしょうかね。)
MISUMIさんは、1冊目の著書、
『視覚マーケティングのススメ』を読んで自由が丘を尋ねてくれたのがご縁のきっかけ。今や家族ぐるみのおつきあいです。まだ、書籍を読んでいないのですが、彼女のその類い稀なるポテンシャル、前向きなエネルギー、、、きちんと「声」出す事の大切さをいつも教えてもらっています。
装丁は、
人気ブログ女子勉さんのカバーなども手がけるソウルデザインさん。中身も2色刷りで、とても手に取りやすい感じです。(中面のイラストは水澄さんの自作とか!)ぜひ、店頭で見かけられたら、
「自分」が伝わる声ヂカラお手に取ってみてくださいね。
↑著者カットの撮影も、以前アパレルや企業関係のお仕事でご一緒していた信頼の於けるプロフェッショナルにお願いしました。書籍の売上げに
「視覚マーケティング」で貢献できるといいなぁ〜。応援してますよー!