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なりたい自分にトリミング
小さい会社の小さい規模での広告キャンペーンは、その中の写真一枚の選び方、使い方で、大きくその結果を左右する時があります。

写真選びはもちろん、その「トリミング」に皆さんは気を使っていますか。

今回は、「トリミングひとつで印象が変わる、なりたい自分にトリミング」がテーマ。プロのデザイナーはいつもどんなテクニックを使っているのかぜひ、皆さんにご覧いただけたらと思います。

このブログは「BLOG RANKING」に参加しています。いつも応援していただいてありがとうございます。なかなか更新できずにすみません。次回のテーマは「アンバランスのバランス力」です。応援ヨロシクお願いします☆


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これは、あるバイオ企業の会社案内パンフレットです。表紙の男の子はつぶらなひとみでこちらを見つめています。

私はこのクローズアップのトリミングを「モノ言うトリミング」と名づけています。

つまり、この男の子はこのパンフレットの表紙で「ぼくは生きたい」と訴えています。そうです。こちらの企業は、臓器長期保存を研究されている企業でした。
私が担当する以前の資料には、いわゆる技術資料、それと笑顔や緑の葉っぱ、と言った「飾り罫に近い役割のイメージ写真」が使われていました。

これ以外にも、細胞の顕微鏡写真をグラフィックとしてセンスよく配した案もあり、少年のクローズアップ写真案の起用はかなり冒険だったと言えます。

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こちらはそのパンフレットの中面になりますが、先程のクローズアップ写真を物言うトリミングとするならば、私はこれを「気配のトリミング」と読んでいます。

そうです。「ぼくは生きたい」と言う子供を見つめる母親の気配を表しているのです。

臓器提供の問題は非常にデリケートで実際自分に関わりがなければ、むしろ考える事を拒否してしまいそうな(私だったら)難しい問題であったと思います。これを、自分の大切な人がもしこうだったら、自分がそうなったらと言う「身近な問題」に視覚によって置き換えているのです。


そう言えば、自分もそういう写真のトリミングを無意識にした事がある、と言うかたもいらっしゃるのでは?

実際、この会社案内パンフレットは増刷に継ぐ増刷で計5回くらいは刷り増しをしています。

そもそもコマーシャルベースでの印刷物は、そのロットと単価の関係から必要部数よりもかなり多い数を印刷して余るように計算されています。書籍の出版でもあるまいし、単純増刷5回なんて、普通ではありえません。

それが営業面であれ、採用面であれ、投資面であれ今まで「無関心」だったものに急に「関心」が向けられたと言う現象が起こったとしか、理由は考えられません。


ここで例の「山田デビッド」に確認のために再登場してもらいます。
〈関連〉「お薦めA案の呪縛から逃れるためのワーク」
・・・最初に思いついた案に愛着があり、なかなか次のアイデアが浮かばない時もあります。・・・
〈関連〉「デザイン資産の運用」

・・・「鹿島アントラーズ」と「ある下位チーム」の試合を見に、わざわざ鹿島スタジアムまで見に行った事がありました。・・・

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実際、カリスマ社長や強いリーダーシップ、メッセージなどがある場合は「もの言うトリミング」をよく使っていますし、採用などのデリケートな案件では「気配のトリミング」を使用して、暖かい企業なのか、進んだ企業なのか、活気に溢れる企業なのか、といった人間が「肌で感じる感触」になるべく近いものを「パッと目で」メッセージできるようにUJI PUBLICITYでは常に心掛けています。


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一番いけないのは、何も考えない事です。「強く見せたい」「知的に見せたい」「人間味溢れる豊かさを表現したい」などと、ぜひ、あなたの「どうなりたい」をデザイナーにリクエストしてください。

「文字金赤に、Q上げ」などという赤字ではダメですよ(笑)
by ujipublicity | 2007-06-17 08:51 | 戦略とデザイン