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一升瓶60本、250個超の升を使ったオシャレな効き酒BARが代官山に限定オープン! #福島美味
福島の美味しいものがぎゅっとキュレーションされた「福島の美味しいものベストキュレーションフェア」代官山蔦屋T-SITE GARDEN GALLERYで2日間の限定オープンします。
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(ショップデザイナーの吉竹徹 さんから許可をいただいて、スケッチを公開しています。)
「福島の美味しいもの」からよりすぐりを集めた「ベストキュレーションフェア」を開催いたします。
福島の銘酒をとり揃えた「利き酒BAR」が限定2日間でオープン。斬新なデザインの伝統工芸品(大堀相馬焼、会津漆器)展示即売や会津下郷直送しぼりたてのミルクでのバター作りイベント、みそを使った体験講座(みそボール)、美味しいもの物産展の開催など、多くの方に楽しめる内容となっております。
どうぞお誘いあわせの上、ご来場ください。皆様のお越しをお待ちしております。http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2015/11/post-18.html

告知からすでにチケットが売り切れというイベントもある大人気のイベントとなっています。(ということで、デザインや販促を鋭意お手伝い中です......ぜぇぜぇ)


やはり今回の目玉はこちら・・・

福島を知る、愉しむ。利き酒BAR「福・島・美・味」
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前売り券をお求めの方にはロゴ入りの「酒升」プレゼントもありますよ。効き酒のキュレーションは南相馬市出身の効き酒師でウェブデザイナーの遠藤岳史さんと福島美味の呑兵衛チームがタッグを組んで、素晴らしいラインナップをご用意しました。
①11/28(土) 11:00~15:00 味わい酒セレクトタイム [味TIME]
ちょっと一杯。素敵な出会いはいつも日本酒から(味=味わい酒セレクトタイム)
山の井 雄町50(会津酒造)
山の井「黒」(会津酒造)
あぶくま 特選純米(玄葉本店)
自然酒 純米原酒(仁井田本家)

②11/28(土) 16:30~20:00 女性向けセレクトタイム [美TIME]
女子力をあげる福島酒セレクト(美=女性向けセレクトタイム)
風が吹く「赤」 純米吟醸生酒(白井酒造店)
一歩己(いぶき)純米原酒(豊国酒造)
天明 純米無濾過生タカシ米坂下山田(曙酒造)
snowdrop(スノードロップ)(曙酒造)

③11/29(日) 10:00~12:00 おとな酒セレクトタイム [福TIME]
大人のたしなみ、福島時間(福=おとな酒セレクトタイム)
磐城壽(いわきことぶき) 純米吟醸(鈴木酒造店)
国権 純米「てふ」(国権酒造)
廣戸川 純米酒 悠久の里 石背(いわせ)(松崎酒造店)
国権「銅」純米吟醸(国権酒造)


④11/29(日) 13:00〜15:00 日本酒ビギナー向けセレクトタイム [島TIME]
ビギナーにも安心の日本酒クオリティ(福=日本酒ビギナー向けセレクトタイム)
廣戸川(ひろとがわ) 特別純米(松崎酒造店)
十ロ万(とろまん)無濾過生詰(花泉酒造)
ロ万(ろまん)純米吟醸無濾過一回火入れ(花泉酒造)
飛露喜(ひろき) 特別純米(廣木酒造)
私も終日会場におりますので、是非ご来場の際はおこえがけくださいね。そして、今回はさらにさらに魅力的なイベントが目白押しです。


金子牧場 しぼりたての新鮮ミルクで手作りバター体験
http://daikanyamabutter.peatix.com/

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ロゴデザインを担当している会津下郷「金子牧場」さんのしぼりたてミルクでつくる「手作りバター体験」も見逃せません。物産展で金子牧場さんの商品は、いつもあっという間に売り切れちゃうんですよ。濃厚ですっきりとした味わいのゴールデンヨーグルトやしぼりたてチーズ(ストリングスタイプ)も是非お試しくださいね。


【みそボール作り体験】
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みそ汁エヴァンジェリスト小野敬子先生のみそレッスンも大人気。代官山はすでに売り切れのようなので、ご興味のある方は、当日券でお並びいただくか二子玉川ライズでのイベントに是非お早めにお申し込みください。


【お酒の味が変わる魔法の酒器(大堀相馬焼・陶吉郎窯)】
こちらも自信作。モダンで洗練された大堀相馬焼の窯元、近藤学さんの選りすぐりの酒器を展示・販売を行います。限定品ですので数には限りがあります。ぜひ、お早めにお求めください。私も買っちゃいます☆
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昨日、届いたばっかりで、まだ、写真撮影が終わっていないのですが

【伝統工芸師が創る福島美味オリジナルデザイン会津漆器】

も限定展示販売いたします。フレンチから和食、中華まで使い勝手を選ばない30cmの大皿と、今回、特別に「オリジナルロゴ・家紋入れカスタマイズデザイン三段重」もご用意しました。こちらも数に限りがありますのですぐになくなっちゃうかもしれません。ゴメンなさい。

と、いうことで、ぜひ多くの皆様のご来場をお待ちしていますね!


【福島の美味しいものベストキュレーションフェア】
2015年11月28日(土) - 2015年11月29日(日) GARDEN GALLERY
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福島美味プロジェクト
http://www.foodbrand.do-fukushima.or.jp/

代官山蔦屋T-SITE GARDEN GALLERYの紹介ページ
http://real.tsite.jp/daikanyama/event/2015/11/post-18.html

福島美味フェイスブックページ
https://www.facebook.com/fukushimafoodfair2012/




【編集後記】
北見・札幌から始まり、昨日は山口県は防府市をお尋ねして、いよいよ今週の最終目的地の鹿児島に到着しました。

今日は、地元企業の方を対象にしたデザインセミナーで登壇します。鹿児島はもうなんとなく、市民感覚(?)が身についてきたので、今日は「かご電」で移動してみようと思います(基本的に、方向音痴なので、実は今日初めての挑戦だったりしますが)。。。

飛行機の旅も、新幹線の移動も(自分で運転して車とかも)割と嫌いじゃない方ですが、ローカル線というのはなんとも言えない楽しみがありますね。おっと、そろそろ時間です。それでは、今日も元気で行ってきます!

皆様もどうぞ良い週末を☆




# by ujipublicity | 2015-11-20 12:51 | ブランド構築とアイデンティティ
【鹿児島のデザイナーさんとコラボ(きじおこわ)】
深刻な人材不足で各所にご迷惑をおかけしておりました弊社(ウジパブリシティー)でございますが、地味に改善努力はずっと続けておりまして、その中でも特出すべき項目のひとつが「鹿児島のデザイナーさんとのコラボレーション」でして。

こちら、先日、完成した「きじおこわ」の題字は、鹿児島在住の書家でデザイナーの松田貴志さんにお願いしたものなのですが
【鹿児島のデザイナーさんとコラボ(きじおこわ)】_e0103695_08274747.jpg
骨太でワイルドながら温かみを感じる(きじおこわのイメージがそんな感じだったので)題字を「納期と予算ありき」で探していたところ「かごしまデザインオーディション」なるものにお招きいただき、すばらしいプレゼンテーションをしていただいたのがきっかけでこちらご縁をいただきました。

ちなみに、デビュー戦となった「美味しいもの食のフェア(いわき)」では、きっちり、準備した約数百食(※)が好評とともに完売となっています。※すみません、あとできっきり数字を調べます
【鹿児島のデザイナーさんとコラボ(きじおこわ)】_e0103695_08263198.jpg

松田さんのほかにもこちら「かごしまデザインアワード」の審査員をさせていただくことがきかっけで、様々な得意ジャンルを持つ鹿児島のデザイナーさんとお知り合いになることができました。自分とは違う地域・土壌で、異なるフィールで活躍されている方の作品やお話を伺うのは大変に勉強になりますね。

ちなみに、昨年から着手していて、まだ完成していな新製品でも、鹿児島のデザイナーさんにお手伝いいただいているものがあります。新製品というのは難しいですね。なかなか簡単にできません・・・・が勉強になります!






【「かごしまデザインアワード」の出品のススメ】

ちなみに「コンペには参加しない」「デザイン賞には出品しない」が心情のウジパブリシティーですが、「かごしまデザインアワード」については審査員としての協力以上に、大きく応援しています。

こちらのデザイン賞はいわゆるほかのデザイン賞が「権威付け」「認知度のための出費」に根ざしているのに対し、地元企業の発展地域社会へのデザインによる問題解決を主目的としているからです。

今年の締め切りは、10月31日なんですが。腕に自身のあるデザイナーの皆さん、いまから作ればまだ、間に合いそうですよっ!!
(ちなみに、残念ながらウジパブリティの関係者は出品しても受賞ラインからは外れる可能性が高いのでご容赦くださいませ<(_ _)>)

賞  金賞金総額100万円/最優秀賞50万円
※最優秀賞は企業課題部門より選出されます。
副  賞鹿児島↔羽田 往復航空券(※特別協賛 ソラシド エア)
募集内容課題テーマに沿ったデザイン企画
提 出 物応募用紙、デザイン企画書、デザイン案他 
※第1次選考通過者はプロトタイプの制作または企画書等のブラッシュアップ。
応募方法応募用紙をダウンロードし必要事項を記入の上、企画書等を添えてメールもしくは郵送にて応募
※必ず応募規約を確認、了承の上応募ください。
詳しくは、かごしまデザインアワードのホームページ
をご覧くださいね!


こちら、賞金総額はたかだか100万円ですが、お金をもらうというよりも、地方の優良企業に対して、広告代理店などを通さずにデザイナーが直接取引できるプレゼンテーションの機会投資と考えていただくとよろしいかと思います。

最近、デザイン賞そのものについて「出来レース」などと揶揄されることもあり残念なこともあった一方で、そうでない地道な努力、健全な事業としてのデザイン賞も各所に存在しているということもこの機会にぜひ多くの方に知っていただければ幸いです。


かごしまデザインアワードのホームページ

かごしまデザインアワードのフェイスブック


「きじおこわ」の題字作成 松田貴志さんのフェイスブック



【編集後記】

ちなみに、今年は桜島の噴火(?)の状況などで残念ながら中止となってしまったのですが、こちら関連の「かごしまデザインクリエイティブ総合講座」のカリキュラム開発や講師も担当してます。担当の創企堂さんにはデザイン教育の重要性を深く理解していただき、今後もユニークな講師陣、最先端のデザインスクールカリキュラムなど取り入れていく挑戦を試み中ですので、ぜひこちらも合わせてご期待ください。

良いお天気ですね。皆様どうぞ良い日曜日を☆



# by ujipublicity | 2015-10-04 09:10 | 美味しい話
オリンピックのデザインはなぜ揉めるの?〜発注のグランドデザイン不在と「不気味の谷」現象〜(追記あり)
 ちょっと仕事がバタついていたので2週間ほどいわゆる「ネット断ち」をしていたところ、打ち合わせなどリアルでお会いするノンデザイナーな方それぞれに「オリンピックの件がやはりよくわからない」と毎日のように質問されるので久しぶりにブログを書いています。

 国立競技場のデザインコンペに始まり、ボランティア活動の衣装デザイン、オリンピックエンブレムのデザインと2020年の東京オリンピックに向けてデザインが次々に発表され、そのどれもがネットで話題になっているようですね。


【バラバラなイメージのデザインが次々と発表される2020東京オリンピック】

 このブログで触れておきたいのはそれぞれのデザインが良いか悪いかとかいう話ではなくて、アウトプットされたものからはっきりと見て取れること、それは「グランドデザインが不在のままデザインの発注が進んでいたのではないか、という懸念です。

 グランドデザインとは全体構想のことですが、これをもっとわかりやすく、広告デザイン業界でよく使う用語のたとえば「トーン・アンド・マナー(トンマナ)」=それのもつ雰囲気や世界観の視点から見比べてみれば、デザインに全く縁のないノンデザイナーの方でも、今回、選考されているのデザインのそれぞれが全く違う方向性に向かっていること、つまり、発注者がはっきりとしたデザインの方向性(ディレクション)を持っていないということは一目瞭然です。



【誰もがなんとなく感じ取ってしまう雰囲気や空気感】

 それぞれのデザインが持つ空気感、なんとなく醸し出す雰囲気、つまり「トーン・アンド・マナー(トンマナ)」というのは、誰でもが感じるうる共通の印象・認識ということになりますが
オリンピックのデザインはなぜ揉めるの?〜発注のグランドデザイン不在と「不気味の谷」現象〜(追記あり)_e0103695_08455960.jpg
たとえば、国立競技場(ザハ案)は「近未来的」とか「流線型」とか「先進的」
といったそんな感じになるでしょうか。


一方で、エンブレムのデザイン案は
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アルファベットをモチーフに「レトロモダンな」とか「和柄っぽい」とか「シンプルでグラフィカルな」感じでしょうか。(作者も亀倉雄策氏へのリスペクトを公言されていましたし。)



また、ボランティア活動ユニフォームデザインについて言えば、
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何系のハイファッションなのか私には残念ながら解説できませんが、素人見からすると幼稚園の園児の制服のような感じもあり(すみません..)「未来的な感じではなく、レトロモダンな和風でもない」ことだけははっきりと理解できます。

 つまり、2020年東京オリンピックを開催するにあたり、その基準となる「グランドデザイン」が制定されていないままデザインの発注業務が行われている様子が見てとれます。ひとつのイベントのために選出されたそれぞれ(競技場・エンブレム・衣装)のデザインに何の「一貫性」もないからです。



【誰のためのオリンピック?

 では「限られた予算」「限られた時間」を最大限生かす一貫性のあるデザインは、どうやって導けばよいのでしょうか。その目的を達成するための「グランドデザイン」や「デザインガイドライン」はどのように作ればいいのでしょうか。先ほどの「トーン・アンド・マナー(トンマナ)」の書籍にはデザインのディレクションを明確にさせるためとポイントとして次のように書いています。
すべてのデザインには出発点があり、ゴールがあります。
 デザインの出発点、つまりスタートとはそのデザインでなければならない「根拠(起点)」であり、ゴールとはそのデザインがもたらしてくれる「(望むべき)未来=目的」です。

 たとえば私個人の立場から言えば「オリンピックをきっかけに多くの人に日本を知ってほしい、日本に訪れてほしい」という期待があります。そしてついでに、日本を好きになってくれて、日本のものをいっぱい買って帰ってくれたらいいなぁと思っています。それは現在、東京の老舗のグローバル対応や地方の名産品のブランディングなど複数のプロジェクトに関っていおり、「インバウンド」と呼ばれる観光対策にもとても期待しているからです。
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 先日、生まれて初めてドバイ(1セット10万円のヨックモックがバカ売れしているらしい…)を訪れた際に強く感じたのですが、日本の車や工業製品は有名でも、食品を始め文化的なものの多くは未だ世界に知られてはいません。

 そういった意味で言えば、デザインのエレメント(要素)やスタティックな(静的な)意味での「カタチとしてのデザインの類似性」が適切かということはさておいて、佐野氏の提示した「デザインの方向性」には大きく共感できます。(「デザインの方向性(ディレクション)」とは、みんなでいっしょにあっちに向いて行こうよ、と皆が迷子にならないように導いていくコンセプトや戦略のことです。)



【赤ちゃんが感じる不気味の谷】

 一方で、デザインや形状の類似性リスクについては、拙著『伝わるロゴの基本』の中で、「赤ちゃんが感じる不気味の谷」という論文を引用して解説しています。
(参考:母親と他人の狭間—赤ちゃんが示す「不気味の谷」現象を発見— )
 
 人間には生後6ヶ月で「本物(のお母さん)」と「偽物(のお母さん)」を区別する機能が備わっており、知財や意匠などの観点から言えば、その個人が本物だと認識しているものがすでにある場合、時系列的に後から存在する類似性はそれにとっての「不気味な対象になりうる」ということです。
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 こちらについても、このような「不気味の谷現象」が起こることはやむを得ないということを理解した上で、プロジェクトの主催者・デザインの発注者がどのように考えるかということは大きなポイントです。

 つまり、自分たちのシンボルが何処かの誰かのデザインと似ていても別にいいのか(いや似ていないんだから別にいいでしょう?と考えるのか)、法的にたとえOKであっても「類似性が気持ち悪い」と言われることをリスクと考え、オリジナリティーを追求しよう(方向性はいいのだからさらに別の形状を追求していこう・・!)と考えるかは発注者の判断次第となります。



【誰にでも理解できる、正しいデザインの使い方】

 国内には名だたるデザイナー、クリエイターは多く存在していると考えられます。一方で、このような行政主体のイベントでなかなかデザインがその威力を発揮できないのは、デザイン発注者の知見不足が原因ではないか?と私は考えます。

 昨年、ご縁があって山口県防府市の「ドラマ館」のサイン計画のプロジェクトにアートディレクターとして参画する機会をいただきました。その時に、やはり、グランドデザインやデザインディレクション、デザインガイドラインの重要性をお話ししたところ、ほんの2時間の会議で「よくわかった」「考え方が変わった」「何をするべきかわかった」「もっと早く始めていればよかった」という声をいただき感動した記憶があります。

 大切なのは、誰にでも理解できる「デザインの正しい使い方」を共有することではないでしょうか。デザインのセミナーなどをさせていただく機会には、小・中学校からのデザイン教育の重要性をお伝えしています。みんながみんなデザイナーになる必要はありませんが、現在社会を生き抜く上での知性や教養としてのデザインは必須です。



【制限はクリエイティブの神】

 今回、様々な問題が浮き上がってはいますが、逆風や制限があればこそ、クリエイターやデザイナーの力の見せどころではないか、と強く感じます。突破口がない、と思われる壁を容易くぶち破ってくれる問題解決の技術こそ、デザインがもつ潜在能力であり、近年になって期待されているデザイン思考による仕事の在り方のひとつです。

「オリンピックが開催されたら多くの観光客が訪れて、日本酒とか、和菓子とか、日本製品が売れたらたらいいなぁ〜」などと妄想しつつ、週末や深夜にコツコツと仕事をこなしているデザイナーのひとりとして、関係者の方のご苦労を察しつつ現場担当者の方には最後までエールを送りたいと思います。



【追記】

Facebookで教えていただいたのですが、こんなニュースがありました。やっぱりなかったんだ(グランドデザイン!)。。。

遠藤五輪相は5日、東京五輪・パラリンピック特別措置法に基づく政府の基本方針について、「年内にはしっかりしたものを作っていきたい」と話し、初めて策定時期に言及した。
http://www.yomiuri.co.jp/olympic/2020/20150906-OYT1T50023.html
政府の五輪基本方針策定、遠藤五輪相「年内に」
ちなみに、こちらは素晴らしいコンセプトを発表されていましたね。
ザハ・ハディドアーキテクツは新国立競技場の工事費を抑え、価格に見合った質、耐久性を持ち、サステイナブル(持続可能)な建物にするための新しい入札方式を喜んで受け入れます。
このプレゼンテーションはこの特別な東京の敷地において最もコンパクトで効率の高いスタジアムとするために、過去2年間に渡って十分に検討された新国立競技場の設計概要を詳しく説明したものです。
ザハ・ハディドアーキテクツと日本の設計事務所が共同でデザインを手がけた新国立競技場は、私達チームの持つ過去のオリンピック、ワールドカップそして国際大会を開催する様々なスタジアムの設計を通じて得た知識と経験を全て活かしたものです。
日本の国民と政府が、過去2年にわたって現在のチームにかけた時間、努力そして投資を有効に使えば、2020年のオリンピック・パラリンピックに先んじて2019年には世界の観客を日本に迎えるために新国立競技場の完成が可能です。そして将来幾世代にも渡り、日本のアスリート達とスポーツ愛する人々にとっての新しいホームとなるでしょう。

https://vimeo.com/137305168
→ビデオプレゼンテーションとレポート―新国立競技場 東京 日本


ぜひ、ご覧になられることをオススメします。







# by ujipublicity | 2015-08-03 06:00 | ブランド構築とアイデンティティ
Buzz Colorについてもっと知りたい!?
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先日、bizima(ビジマ)さんのお招きで、ビジネスパーソンが、知っておくべきデザインのポイントをお話するイベントに参加させていただきました。

Buzz Colorについてもっと知りたい!?_e0103695_850412.jpg
視覚マーケティング戦略
の刊行記念というか、実は主催の山田さんはこの本の刊行のきっかけとなった『視覚マーケティングのススメ』の発売された当時に個人会社を設立、当時、独立に際して様々なブランドのイメージを考える際にとても参考になったので、ぜひ一度著者をお呼びしようと考えてくださっていたのだそうです。なんと、8年越し!?の企画。

告知からすぐに満席、当日も、土曜日にもかかわらず多数ご参加ありがとうございます。
前半は視覚のお話。後半はビジネスパーソンにとってのかなり「現実的」なデザインのお話をさせていていただきました。

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当日のレポートは大変興味深いものが多かったです。ありがとうございます。
http://bizima.jp/business/report/business-report-150418.html
・K・Yさん
本の内容から更に踏み込んだ、著者イベントの醍醐味を感じることが出来る読書会でした。ぶっちゃけ話も楽しかったです。

楽しんでいただけてよかったです(笑)

・S・Tさん
著者の話を直接聴けるのは大変貴重で勉強になります。まとめのスライドもすばらしく、感謝です。

ありがとうございます!よかったです。

・H・Tさん
本で読んだ内容がすっきりと整理された。大事なポイントがグラフィカルに示されてわかりやすかった。

帰って数えたら、スライド223枚ありましたw

・H・Nさん
一見シンプルに思える色やロゴの戦略で、ここまで印象が変わるのかと驚いた。Buzz Colorをよく調べて使ってみます。
・O・Nさん
軸となるデザイン、デザイン→資産というところが大変勉強になりました。自分は色のセンスがなくて、チラシやパワーポイント等の資料を作る時はいつも四苦八苦しておりましたが、Buzz Color等今後意識しようと思いました。有益なお話、大変ありがとうございました。


結構、Buzz Colorやロゴの戦略に対する感想が多かったですね〜。

そして、どうも、Buzz Colorをグーグルで検索されたり、関連書籍を探された方が多かったようなのですが。。。。

ごめんなさい!Buzz Colorをグーグルで検索しても出てきません。



これは、拙著『伝わるロゴの基本』では多色戦略などとお伝えしているもので、今回、講演用にわかりやすくBuzz Colorとネーミングしてみたのでした。

こちらのブログではこの記事で紹介しています。
Buzz Colorについてもっと知りたい!?_e0103695_8454085.jpg


カラーマネジメントの超基本3原則
http://ujipub.exblog.jp/22191898/

今回「カラーマネジメントの原則」などというよりも「Buzz Colorの法則」などといったほうが皆さんの関心をひけるんだなということもよくわかりました(笑)

次の本ではきちんと「Buzz Color」について、体系立てて詳しく解説するかと思いますが、もし、現状の文献で検索されたい場合は「Limiting an Energetic Pallette」で調べてみるとよろしいかと思います。

こちらの書籍が検索結果として表示されるはずです。
Buzz Colorについてもっと知りたい!?_e0103695_8522190.jpg
Slide:Ology: The Art and Science of Creating Great Presentations
http://www.amazon.co.jp/Slide-Ology-Science-Creating-Presentations/dp/0596522347

ちなみにこちらは和訳も出ています。
Buzz Colorについてもっと知りたい!?_e0103695_849281.jpg

slide:ology[スライドロジ―]―プレゼンテーション、ビジュアルの革新
http://www.amazon.co.jp/dp/4861009448


是非、読んでみてくださいね!


【編集後記】

・O・Fさん
デザインのガイドラインを決めるというお話がとてもタメになりました。ターゲットの設定や仕事の基本方針と一緒に決定してしまえば、会社(仕事)の統一感が出る事がよく分かりました。
・H・Nさん
とてもためになるお話でした。だいぶ遅刻してしまったので全部聞くことができませんでしたが、Buzz Colorやバリエーションの展開等、気に留めておきたいポイントが沢山ありました。金子牧場のデザイン、すごく良いです。買ってみたいと思いました。


たくさんの感想、ほんとうにありがとうございます!金子牧場さんのロゴもちゃんと「ミルク(White)」「ジャージー牛の色(ローアンバー)」「草色(薄いグリーン)」のBuzz Colorになっているんですよ☆ 
Buzz Colorについてもっと知りたい!?_e0103695_912171.png

ちなみにこちらの金子牧場さんですが、上野の「のもの」でフェア開催中です!

地産品ショップ「のもの」にて「福島のもの」フェア開催中!|福島美味ブログ
http://foodbrand.do-fukushima.or.jp/blog/?p=564
お近くのかた、是非、お立ち寄りくださいね!(私も期間中に何度か足を運ぶつもりです。)

しかし、最高のゴールデンウィーク日和。お出かけのかた、お気をつけておでかけくださいね。どうぞ良い連休を☆

# by ujipublicity | 2015-05-02 09:18 | デザインセミナー
3つのピンク -ほうふ花燃ゆドラマ館をぜひお訪ねください-
「ほうふ花燃ゆドラマ館」が先日オープンしました。山口県防府市は、NHK大河ドラマ「花燃ゆ」の主人公「文」と素彦が終の棲家とした志士闊歩の地。縁結びやラッキースポットである「幸せますの街」としても知られています。
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今回は、特に屋外サイン、デザインディレクションの部分でお手伝いをしており、防府市の観光課のプロジェクトチーム、防府商工会議所の担当者の皆様や印刷会社のご担当者と怒濤の年末を過ごしました。

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実作業の多くを防府市内の制作会社が行なうため、必要最低限のデザインガイドライン作成とデザインコンセプトの共有をとても短い時間で行なったのですが・・・
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キーカラーがピンクというのも大変に独特です。今回は「花燃ゆ」主人公である「文」の生涯のストーリーから視認性/物語性/汎用性のあるカラーパレットとして3色のピンクを選択しています。

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http://www.nhk.or.jp/hanamoyu/index.html

さて、みなさんはもう「NHK大河ドラマ花燃ゆ」をご覧になられましたか。「幕末ものは好きだけれども女性が主人公というのはなぁ・・」という方がもしかしたらいらっしゃるかもしれませんが、やはり、幕末ものの熱いエピソードが満載の、とても心を奮い立たせられるタイプのドラマだと思いました。

「なぜ知りたいのか」「なぜ学ぶのか」「何のために働くのか」を自己に問う。私は好きですね。

ドラマの冒頭には「禁書(幕府によって読む事を禁じられている書籍)」をテーマにしたシーンが繰り広げられますが「薔薇の名前 特別版 [DVD]」という映画を思い出しました。映像がとても印象的な少し怖いけど美しい映画です。


春先に、ラッキースポットへの小旅行を考えられている方は、ぜひ「萩〜防府」の旅を(恋愛や縁結びのお願いごとにも効果大!)。

週末のチャンネルはぜひNHKを。

薔薇の名前は『小説』もおすすめです!


それではみなさま、どうぞ、良い週末を☆


【編集後記】

ちなみに「ほうふ花燃ゆドラマ館」をインターネットでググりますと、上記に紹介したものとはまったく異なるVIがでてきます(^^;)。
もちろん、これは・・・(汗;)大人の事情ということだと思いますが、防府市観光課のチームにもこのたびジョインいたしましたので、私の専門分野については、多少時間をかけてでも、知見の共有ができれば幸いです。

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がんばりまっす!



# by ujipublicity | 2015-01-31 10:00 | 戦略とデザイン